第15回出生動向基本調査を読む11 | 少子化対策を考えるブログ

少子化対策を考えるブログ

勉強しながら対策案を考えます。

国立社会保障・人口問題研究所第15回出生動向基本調査の概要版を読んでいます。国立社会保障・人口問題研究所のサーバーが止まっていたようで、しばらく空いてしまいました。

 

今日は、「第III部 独身者・夫婦調査共通項目の結果概要」の、「3.結婚・家族に関する意識 」です。

 

「結婚・家族に関する意識」というのは、簡単に言うと、家族に関する考えが「伝統的」かそうではないかということです。例えば、「男らしさ/女らしさは必要」「夫は外、妻は内」といった感じです。未婚/既婚、男女別に聞いていますが、あまり違いがないので、まとめてみましょう。以下、過半数が同意したものです(元の質問とは書き方を変えてあります)。

 

「伝統的考え方」に賛成

・生涯独身はよくない

・同棲するなら結婚すべき

・男/女らしさは必要

・子供はもつべき

・母は家に

・離婚は避けるべき

・最初の子供は20代のうちに

 

「新しい考え方」に賛成

・婚前交渉はかまわない

・結婚しても、家族とは別の自分の目標をもつべき

・「夫は外・妻は家庭」ではない

・男性にとって、仕事より家族が重要

 

両者拮抗

・結婚したら、家族のために自分を犠牲するのは当然

 

「伝統的な考え方」が滅びつつある、というわけではないようで、「生涯独身はよくない」「同棲なら結婚」に賛成する人の割合は年々徐々に増えています。

 

面白いのは、「伝統的な考え方」かそうでないかで、理想子供数が違うかどうかを調べているところです。しかし、思ったほど差は大きくないです。差があったのは「子供をもつべき」「最初の子供は20代のうちに」で、子供に直接関係している項目についてのみでした。

 

ただ、気になるのは「結婚したら子供はもつべき」と答えている人の割合が徐々に減っていることです。意識のレベルでも少子化傾向は止まっていないようです。

 

 

 

ランキングに参加しています。応援よろしくお願いいたします。

人気ブログランキングへ