厚労省がH28年4月時点の保育所状況を発表しました。
要点をまとめましょう。
・保育所定員は10万3千人増加
・保育所利用者は8万5千人増加
・待機児童は386人増加して23,553人
一昨年まで待機児童数は緩やかに減少していたのですが、昨年・今年と微増してしまいました。
もちろん国は何もしていないわけではなく、保育所の定員は毎年万人単位で増やしてきました。特に一昨年は子ども・子育て支援新制度のおかげで大幅な定員増加があったのですが、申請数も大幅に増加し、返って待機児童を増やす結果になっています。
ちょっと気になるのは、待機児童数は増えているのに、定員充足率が下がっていることです。
H26年97%→H27年93.8%→H28年93.3%
上記の通り、保育園定員ほどは利用者数は増えていません。
制度の変更による点もあるのでしょうが、「作るべきところに作れていない」という状況を表しているようにも思えます。本当に必要なところは、もう保育園を作る土地がなくなってしまっているのかもしれません。
大阪市では前年に比べ保育所定員が7千人も増加していますが、利用者の増加は1千人ほどに留まり、待機児童数も1千人を超えています。「闇雲に作ればいい」という状況ではなくなっているのだろうと思います。
1000人以上待機児童がいる都道府県別は以下の通りです。()内はH27年のものです
1 東京都 8466人(7814人)
2 沖縄県 2536人(2591人)
3 千葉県 1460人(1646人)
4 大阪府 1434人(1365人)
5 兵庫県 1050人(942人)
6 埼玉県 1026人(1097人)
沖縄・千葉・埼玉が人数を減らし、東京・大阪・兵庫が増やしました。
市区町村レベルでは、相変わらず東京都世田谷区が約1200人とダントツです(潜在待機児童など、数え方の問題もあるようですが)。
さて、都知事が替わって、来年の待機児童を減らせるでしょうか・・・。
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