都道府県別の出生率の変化 | 少子化対策を考えるブログ

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都道府県別合計特殊出生率を見ると、大都市で低い、沖縄で高い、西日本ほど高い、という傾向があります。ただ、昨日のブログで、西日本で高い、という傾向はここ数年のことで、平成15年にはなかったということに気づきました。

今日は、厚労省のページにいってデータを拾ってきました。早速みてみましょう。

縦軸は合計特殊出生率、横軸は、北海道、青森、・・・、沖縄というように北から南に都道府県を並べたものです。並び順は昨日のブログに出したグラフと同じです。

平成15年を基準にしたグラフを描いてみました。平成15年が水色の実線です。



赤点線は平成8年です。平成8年の日本の合計特殊出生率は1.43、平成15年は1.26まで落ちました。このときの出生率の落ちは、全国一律の低下だったことがわかります。



次は、赤点線を平成20年にしてみました。平成20年には出生率が1.37まで回復しました。二つの線にはあまり違いがありませんが、西日本の県でちょっと回復気味なのがわかるでしょうか。



赤点線は平成23年です。こうしてみてみると、西日本で回復し、東日本で大して変わっていないことがはっきりわかると思います。

ということで、出生率が低下したときは全国一律に低下し、西日本だけで回復したのだということがよくわかります。

もう少し細かく追ってみましょう。

H21-H15
H22-H15

上が平成21年、下が平成22年です。平成22に大きく回復しているのがわかると思います。

昨日のブログには「東日本大震災の影響?」というコメントをいただきましたが、平成22年度(震災前年)のグラフを見ると、震災の前からの傾向であることがわかります。

最後に、平成26年と平成8年を比べて見ます。



平成26年の出生率は1.42で、平成8年の1.43とほぼ同じです。西日本はほぼ同様で、東日本の何県かでまだ下がったままだということがわかるかと思います。

ということで変化の様子はわかりました。では原因は何か、というと、それは今のところわかりません。これから調べてみたいと思います。






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