食料自給率の謎 | 湘南逍遥

食料自給率の謎

きのうの夕食はメインは餃子でした。
湘南文学舎の庭のそこかしこに生えている大葉(紫蘇)を利用しようと思い(すでに刺身や玉子焼き、タラコスパゲティなんかでは活用しました)、考えついたのが紫蘇たっぷり餃子。手づくり作業のほとんどはパートナーにお任せしましたが、皮に包むのはお手伝いしました。
そしてお味は? 最初はなんだか一味足りない感じで……。だけど、食べていて全然飽きない。しまいには夕食用だけでは足りなくて保存用に包んだものも、パクパク食べてしまいました。食べ過ぎです。


さて、日本人の一日平均の摂取カロリーはご存じですか? そして日本の食料自給率は?
おととい、新聞折込の中に「ごまめの歯ぎしり」という政治広報紙が挟み込まれていました。発行元は河野太郎事務所です。
あの国会議員の河野太郎さん(正月に会いました )が出している広報紙のようです。
その中の記事によれば、日本の食料自給率は40%を切っているという、その数値そのものを疑問視しています。
まず自給率の算出の仕方。どうやら国際的にはカロリーベースと生産額ベースという二つのやり方があるのだそうですが、カロリーベースを採用しているのは日本と韓国だけとのこと。生産額ベースでの日本の食料自給率は66%になるのだとか。
そしてカロリーベースでの算出法において農水省は基礎となる日本人全体の一日平均摂取カロリーを2,600カロリーに設定しています。河野事務所は「赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまで日本人が平均して毎日2,600カロリーも食べていれば、みんなメタボになってしまいます」としています。そもそも農水省の出した2,600カロリーの根拠は? 厚生労働省の国民健康調査では1,900カロリーとされていて、それに置き換えれば食料自給率は53%になるのだとか。


河野さんは農水省に数値の根拠となるデータの開示を求めたようですが、機密資料だとして公開しなかったそうです。
なぜ、農水省はこんないい加減な数字を出し、その根拠を示さないのか? 「食料自給率40%、日本の食卓の危機、だから食料自給率を上げるために農水省の予算を増やして下さいという役所のキャンペーン」と記されていました。


40%が53%でも66%でも、日本の農業が危機的状況であるのは変わりがないと思います。だけど数字を改竄して危機をあおるようなやり方はいかがなものでしょうか。官僚は議員をだましているわけです。国民を代表する議員をだましてはいけないし、代表しているのだからだまされてもいけません。そもそも官僚は公僕です。国民に奉仕する立場のもののやり方とは思えません。
嘘は罪です。官僚や議員には、まず正直であってほしいと思います。それだけでこの国は大きく変わる(もちろん良い方向に)ような気がします。えっ、手遅れですか?