現場で実践されている、心と身体にアロマケア 「介護に役立つアロマセラピーの教科書」 1,944円 Amazon |
とても心に残った言葉があったので、ご紹介しますね。
通常セラピストは、公的には治療目的で施術を行うことはできません。ですが患者に”寄り添う”ことはできます。
(中略)
とはいえ、いきなり「あなたに寄り添います」とばかりに、そのような態度をとるのはおこがましく、言葉で伝える必要もありません。
私たちセラピストは、精油の香りとタッチングというコミュニケーションツールを携えて、患者を訪問します。
患者は、病気や治療による、自身にしかわからない心身の痛みを抱えています。
それゆえ、”寄り添い”は、患者が「アロマケアは一時でも痛みをやわらげてくれる心地よいものだ」と、感じてくれた瞬間から、自ずと始まります。
大切なのは、”セラピストが寄り添う”のではなく、まずは”アロマケアが患者に寄り添う”と言うことです。
(「介護に役立つアロマセラピーの教科書」より抜粋)
この本には、高齢者施設だけでなく、終末期医療を提供するホスピスなどでのハンドトリートメントの導入事例についても細かく解説されています。
誰もがハンドトリートメントを通して、相手のココロとカラダに寄り添いたい、って思っている。
でも「寄り添う」って、相手を思えば思うほど、難しい。
思いがあるからこそ、言葉では(言葉だから、かな?)うまく届けられなかったり、すれ違ってしまうのですよね。
だからそんな時こそ、届けたい思いや寄り添いたい気持ちは、自分の奥で「体温」へと変えて。
その手に握りしめている、何かをしてあげなきゃ、変えてあげなきゃ、という思いを、いったん手放してみる。
今、目の前にいる人に、一瞬でも心地よさが訪れますよう
ただただそこに向かって、ゆっくりゆっくり、その体温が伝わっていく手に集中する。
結局自分にできることって、そんなことしかないのだけど
そんなときにふと、相手の思いが伝わってくる瞬間があるなぁって感じています。
だからこそ自分にできることは、しっかり自分の技術を磨いくこと。
そこにココロを載せていきたいなぁって思っています。
今週は、今年最後のハンドケアボランティアに行ってきます。
来年からは、もう一つ活動の場を増やしていけそうで
身の引き締まる思いもあり、でも楽しみでもあります。
ハンドトリートメントを通しての関わりは、たとえ相手が家族だとしても「一期一会」。
そんな時間を大切に
今夜も娘(小6)の腕を貸してもらおう^ ^
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