GW☆八丈島遠征 | 明治大学 植物保護研究部のブログ

明治大学 植物保護研究部のブログ

明治大学理科部連合会に所属する「植物保護研究部」
通称『植保』のブログです。
植物をはじめとした生物全般および鉱物に関する記事を書いています。

{ABB58CFA-8923-425A-9B3C-EF749D9E366D}

はじめまして、今回は動物班2年のジョニーがお送りします手
去るGWに八丈島へ遠征(キャンプ)に行きました
他のメンバーはフカイモン、しぐれ、加藤(仮名)です

夜10時、東京は竹芝桟橋から出航し八丈島を目指します船

{286F678F-49E6-42A7-9DB3-9F36BB897022}
↑船内(二等和室)はこんな感じ

翌朝9時、到着してまずは肩慣らしにキャンプ場への道で岩を裏返します

岩の下には……




{B05706E8-0569-48D6-A2F5-B9A6755B4D5F}

オカヤドカリ sp.が!(国の天然記念物です)


{799BD927-B726-4CC2-B877-D5AEAFE1AB9A}

ブラーミニメクラヘビが!


{2F15505D-3563-4CDD-AB77-BDEC7076DD3C}

アマミサソリモドキが!





{91442B84-5FFE-45D5-9378-9391DD2C8229}

イマダテテングヌカグモ Oia imadatei (体長1.2mm) が!!


……そこは生き物の宝石箱でした。

キャンプ場でテントをたて、レンタルサイクルを借りていざ出発です!

{C733CC1B-F236-4F45-AAA2-2865649E01E6}
流れ星風を感じる流れ星

明るい時間帯には、今回の目標の一つが見つかります

{EBBB7B21-5446-4180-B44D-E49F0D5DD111}

ハチジョウカラスアゲハ Papilio dehaanii hachijonis です

八丈島・三宅島の固有亜種で、本州でみられるカラスアゲハよりもキラキラ煌びやかキラキラです


昼に美味しいカレーを食べていると何かが歩いてきました

{1A01FC39-07E4-4649-92A9-85481E5C56F2}

チリグモ Oecobius navus です
チリグモは日本中に生息している屋内性のクモですが、八丈島にはその亜種であるハチジョウチリグモの記録があるそうです(ただし要調査)


昼食後、八丈三原山を登っていきます。
そこでは様々な野鳥が見られました(八丈島遠征鳥編参照)セキセイインコ青

山から降りて日が落ちた頃、ヤツらが飛び始めます

{15CED6E9-0C48-4CB3-99ED-A17A1F345389}

オナガミズアオ Actias gnoma です

本州とは違い八丈島にはオオミズアオがおらず、オナガミズアオしかいないといわれています


足元には

{C71E049C-AA58-4F46-8B15-67F3B5301A73}

ハチジョウノコギリクワガタ Prosopocoilus inclinatus hachijoensis が!!


八丈島には防風林が多数植えてあり、その付近には造網性のクモが多くみられます


{8F288127-9384-4E07-8C83-76DB859DCB49}

サツマノミダマシ Neoscona scylloides
サツマ(ハゼ)の実がま口財布に似ています。腹のわきが黒いものはワキグロサツマノミダマシです

{4D018E0E-BAC5-478F-899E-882B973FCBB7}

シロゴミグモ Cyclosa alba でしょうか
小型(4mm)のゴミグモで、記録は西表島から伊豆諸島まで転々としています

{B71112B0-4C7B-46F7-8183-900EF3D051CB}

アオオニグモ Araneus pentagrammicus です

美麗なクモで『クモハンドブック』(文一総合出版)の表紙を飾っています
それほどまでに有名な種ですが八丈島で初めて記録されたのは2005年の5月1日で、離島のクモ相調査にいまだ伸びしろがあることを示しています


2泊4日の八丈島遠征でみられた動植物はたいへん多く、ブログ内では紹介しきれませんが
何度も通いたくなるほどのあふれる魅力を少しでも伝えられたら幸いです手手

{7DF02F85-7300-43AF-93F0-2F19E55E45AA}

鳥編に続く