今日は彼岸の中日です。墓参りやお寺詣りをされた方も多いのではない
そもそも彼岸とは、呼んで字の如く彼の岸(かのきし)、つまり向こう側の岸
を意味しています。彼岸は迷いや苦しみのない浄らかな世界です。それに
対して、こちら側の岸を、此岸(しがん)と呼びます。此岸とは煩悩でよごれ
たこの世です。彼岸は20日が彼岸入り、今日が中日、26日が彼岸明けで
計7日間です。
お墓参りをし、手を合わせるのももちろんいいのですが、「千の風になって」
という歌が以前ヒットしましたが、それによると「私のお墓の前で 泣かない
でください。そこに私はいません 眠ってなんかいません」ということですので、
平素疎遠になっている、お寺にぜひお参りしていただきたいですね。
阿弥陀様(他力)に手を合わせ、感謝するとともに、ご先祖様への感謝、阿
弥陀様に包まれて日々当たり前の生活をさせていただいていることに感謝
してほしいですね。そんなわけで、今朝と宝海寺で「彼岸会」という法要があ
りましたので、お参りしました。
また秋分の日は太陽が真東から昇り、真西に沈むといわれ、昼と夜の長さ
入りは午後6時6分で、昼の長さは12時間7分とまだ昼が長いようです。
同じ時間になるのは27日で日の出は午前6時1分、日の入りは午後6時1
分の12時間です。今朝は朝焼けがきれいでした。
仏教では西方極楽浄土といい、西に浄土があるといわれていますので、ち
ょうど真西に沈む今日の夕陽の向こうに浄土があるのでしょうか。今どきの
夕日は森山一周道路で観られますが、今日は曇りのため見えませんでした。
本来なら、こんな夕日が観られるのでしょうが。広島大橋の後ろ側の海を隔
面です。佐伯町といえば、Saikiのミックさんの町、その向こうに西方極楽浄
しまい、心が安らかになります。安らかな世界の彼岸が、確かにこの夕陽
のさきにあるのではと思われるようで、つい合掌をしてしまいます。
最近外で遊ぶ機会の少なくなった子どもたちは夕陽を見ることなどないと
いわれています。夕陽を眺めながら、自然の移り変わりや、心安らかな
気持ちになることを教えていきたいですね。そのためには、まず親が時々
は夕陽を眺めて欲しいですね。