物好きたちの夏と支配からの独立3 〜東西の来訪者〜 | 螢源氏の言霊

物好きたちの夏と支配からの独立3 〜東西の来訪者〜





8月7日(日)
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遠縁者の里奈氏が大阪まで遊びにきたので、梅田まで迎えにいった。


里奈氏は東国(埼玉)の来訪者だが、再びわざわざ大阪まで来られるとは、彼女もよほどの物好きのようだ(笑)



そのままTOHOシネマズなんばへ。
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満を持して映画『シン・ゴジラ』を鑑賞。


てっきりもう邦画は死んだと思っていたが、どうやら気のせいだったようだ。


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リアリティーが大好きな私にとっては、ここ数年で観た映画のなかでは最高だった。


監督の庵野秀明の物好き=オタクが奏功し、日本映画と特撮を変えてしまった心地だ。


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日本神話的に解釈すれば、明らかにゴジラ=ヤマタノオロチで、主人公はスサノオ。

現代的に解釈すれば、ゴジラは原発だ。



その後、我が宅へ。
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以前から里奈氏に、勉強法、仕事での意識、マインドセットなどアドバイスしていたが、今回はその面談版のようなものだ。


私のようなダメ人間のいうことが、果たしてアテになるのかは不明だが…(笑)



8月8日(月)
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戎橋筋と心斎橋筋の商店街でショッピング。


里奈氏はファッションと髪型のイメチェンを望んでいたので、プロデュースしたのだが、そのうち自分の感覚が磨かれてくると思う。


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私は買いたいものがなかったので、里奈氏の服さがしをメインに色々とまわった。

その後、里奈氏はヘアサロンにも行って、パーマをあてて見事な変貌を遂げた。



8月9日(火)
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大阪名物・海遊館まで案内。



サンタ・マリア号を眺める里奈氏。
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水族館とはいえども、ほぼ動物園。
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動物たちはガラスの中に閉ざされているが、もしこれが人間なら、獄中の晒し者である。


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こんな窮屈なところで泳がされて、もし私が魚だったらなんのために生きているんだろうという疑問を抱くだろう。



深海を再現。
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集団行動ばかりで退屈そうだ。
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動物を檻に閉じ込めるのは人間のエゴだが、勝手に同情するのも人間のエゴなのだろう。



このカニ強そう。
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我々、人類もある意味、肉体の檻に囚われた観察の対象なのかもしれない。


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これからの人類は、アセンションする組と、人工知能に支配される組に分かれていくが、その「卵の選別」をするのは自分自身だ。


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花火のような観覧車。
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和風忍者ショップにて、真田信繁(信繁)の甲冑があってカッコよかった!
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8月10日(水)
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箱作海水浴場へ。
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1年ぶりの海である。



大阪で最もマシなビーチ。
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今回のスローガンは「青春を取り戻せ


我々は学生時代、ろくな青春を送っていない(かもしれない)ので、ごっこでも良いから青春の追体験をしようということだ。


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だが、私は昔からこのシュール具合なので、青春という感覚がわからず、例年通り砂浜に寝転がって日光浴をしていた(笑)


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青春だとか、若いとか関わらず俺は俺だし、やはり自己流が一番のようだ。


なによりも、あらかじめボディーペーパーで体を拭いていたせいで、海水がやたら冷たく感じて、ろくに遊べなかった(笑)



里奈氏が採集した貝がらの欠片。
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失礼な話だが、里奈氏は私より3歳も年上の先輩のはずなのに、まったく年上感がなく、むしろ5歳ぐらい若い気さえする(笑)


私が老けているせいもあると思うが、なぜか里奈氏は敬語で返事をするときもあるので、まるで師弟(妹)関係のようだ(笑)



日が傾いても帰らなかった。
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太陽を掴んだ男。
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この夕日が見たかったのだ。
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黄昏の語源は「誰そ彼」(あなたは誰?)


つまり、薄暗くなり人の顔が見分けづらく、相手が誰かさえも分からなくなる時間であるという意味らしい。


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日没後の海岸はまさに黄昏時。



街灯もなく、ただ異世界を歩き進んだ。
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8月13日(土)
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里奈氏大阪滞在の最終日。


一週間ちかく里奈氏と過ごしていた訳だが、断じて交際している訳ではない(笑)


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しかし、はじめは尻込みをしていたのだが、どうやら私には支配からの脱却と、精神的な独立をサポートする役割があるようだ。


里奈氏には、他人中心ではなく、いい意味で自分中心に生きてほしいと伝えた。



里奈氏は東国へと帰った。
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話さかのぼって、8月2日(火)
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西国(出雲国)の来訪者こと、ダイチ大佐がまた私の家を襲撃しにきた(笑)
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ヤツとは小〜中学校からの腐れ縁だ。


我々は不良でもマジメでもなく、でも決して大人しくもない、そんな学校内のはみ出し者として君臨していた(笑)



公園で決闘をする中二のダイチ大佐と鬼将軍(2009年12月)
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中学は私がほぼ全勝、高校ではダイチ大佐がウエイト部で鍛えてたので全敗、そして今は大佐は太ったので再び私が全勝した(笑)



近所の神社に参る中三のダイチ大佐と鬼将軍(2010年3月)
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スクールカーストの外にいた我々だったが、ダイチ大佐は親の壮絶な虐待に堪えかねて、高1のころ、私の家に亡命してきた。


そこで我が家で匿った後、彼の祖父母が住む島根県出雲市までバスで送還させた。


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つまり私は、ダイチ大佐を支配から解放し、自立のサポートをした訳だが、彼は持ち前のずけずけしさと生命力で独立を果たした。


出雲でも異端児としてやっていたそうだが、独立した後も我が家まで泊まりに来るたび、そのお調子者さは拍車がかかっている(笑)


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中学時代と相変わらず、今でも大佐と会えばたとえ部屋の中でも、激しいプロレスごっこになるのでよく母親に怒らる(笑)


ダイチ大佐は1日だけ滞在した。



なんと、スーパーカブにトランクを積んで、大阪まで放浪の旅をしてきたらしい(笑)
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本当かはわからないが、軍モノ好きが高じて来年から自衛官になるとか言っていた(笑)


こんないい加減なヤツが国防を背負うとは、まったく日本の将来を憂いるしかない(笑)



そしてまた大佐は風のごとく旅立った。
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私は人を救おうなどという気は更々ないが、もしかして、実はいちばん救われているのは私なのかもしれない。


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サタニッカーズの漫才(2011年4月1日)