【京都サミット2016】①三つの伏見城と四つの条と最古の山鉾 | 螢源氏の言霊

【京都サミット2016】①三つの伏見城と四つの条と最古の山鉾





7月16日(土)〜17日(日)
第5回、京都サミットを敢行した。



京都サミットとは?

2011年から始まった、閣下を中心とした宴。
主に祇園祭の時に集まって首脳会議をする。
昼は神社仏閣めぐり、夜は百鬼夜行。


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祇園祭のメイン祭が、毎年7月16日からある宵山よいやまという前祭だが、去年は平日だったので私は大学あって行きたくなかった。


なので、8月の京都サミットにして頂いたが、今年は土日なので参戦可能だということで、テスト前でも気にせずに決行した(笑)


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私は大阪の堺市から京阪電車で京へ向かい、閣下は東京から地元・京都へ新幹線で帰る。


一応、ブログでも仲間たちに呼びかけたが、結論をいえば、今回の参加メンバーはやはり私と閣下だけだった(笑)



7月16日の7時半、出発。
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京阪電車の特急に乗り込む。
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木津川。
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3年ぶりの祇園祭なので一応、大阪市で拾った情報紙をチェックしていた。
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するとこの日、八坂やさか神社にて石見神楽いわみかぐらという面白そうな出し物があることがわかった。
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スサノオのヤマタノオロチ退治の再現だが、これは是非とも、現代のスサノオ(自称)であられる閣下に観てほしいと思った。



石見神楽、なかなか迫力がありそうだ。
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一応、閣下には「昼間から来てください」と連絡しておいたが、昨年と同じように閣下はどうせ夕方に来るだろうと踏んでいた(笑)



こんなアホなやりとりをしていた(笑)
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まぁ、石見神楽が楽しめる時間ぐらいまでに京都に来て頂ければいい。


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なので、いつものごとく私が早々に入京し、どこかの史跡や神社を巡ろうと思った。


しかし、もう京都は何回も行っているので、周り尽くした感があり、今年は特にどこかへ行ってみたいという希望がなかった(笑)


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上賀茂かみがも神社には行ってみようとは思ったが、あそこは交通が不便なので断念。


しかし、昨年の京都サミット(御用)にて、行きそびれたとあるスポットがあった。



それが、伏見城ふしみじょうだ。
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これは豊臣秀吉が大阪城の次に建てた城で、秀吉が死んだのもこの城である。


今は少しだけ移転したところに再建されて、伏見桃山城と呼ばれているが、私の大学にも桃山の名が冠されている。



ひとまず丹波橋駅で降りた。
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Googleマップを見ながらiPhoneを片手に、伏見城まで行けそうな道をたどる。


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もうすでに傾斜になっている。
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歩道橋を登る。
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振りかえると京都盆地を見下ろしていた。
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セミの鳴き声と坂道がつづく。
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またまた振りかえれば、なかなか佳景だ。
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秀吉が晩年、このあたりを隠居の地と定めた理由もわかる気がする。



山の中に入った。
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原生林に近いほどに生い茂っている。
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城の入り口まで来た。
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ここは昔、遊園地があったらしい。
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すると、中国風の櫓門やぐらもんが目の前にあった。
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なんとも趣味が悪い(笑)
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色あせた朱色と豊臣家の家紋(桐紋きりもん
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伏見桃山城 10:02
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色合いがなんか変だ(笑)
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この天守は、1964年に遊園地の施設のひとつとして建設されたものだが、きっと城の中はスッカラカンなのだろう。


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大阪城の荘厳さを知っているので、伏見城がずいぶんとみすぼらしく思えてしまう。



石垣が低すぎるが、こんなんじゃすぐに落城しそうである(笑)
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秀吉が最初は建てた伏見城はここではなく、もっと南にある指月しづき伏見城だった。






ところが、慶長伏見地震で倒壊。



やがて近くにある丘に、木幡山こはたやま伏見城として再建されて江戸時代をむかえた。





やがて廃城されたが、城跡の周辺に桃の木が植えられて、桃山城と呼ばれることに。


これにより、信長と秀吉の時代をいい表す、「安土桃山時代」の語源となったのだ。






大正時代には城跡地が明治天皇陵になった。



昭和に遊園地のキャッスルランドが創業し、伏見桃山城として今の場所に再現された。





2003年には経営不振で閉園、天守は京都市に引き渡され、今は運動公園となっている。



伏見城は3つあったのだ。



実は浴衣だった。
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これを閣下に送ると「人相ワルッ叫びあせる」と言われたので、にこやかに取り直した(笑)


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ここのほかに行きたい場所もなかったので、本丸の石垣で昼寝でもしてみた。



寝転がると、晴れていたことに気づいた。
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晴れると案外、血色が良く見えるものだ。
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起き上がって、天守を仰いだ。
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私が一人で旅をしていれば必ず快晴になる、という晴れ男の法則が働いたようだ(笑)



小天守。
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本丸から望む櫓門。
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退屈すぎたので、とりあえず市街へと向かうために城を後にした。


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かなり前から持っている浴衣である。
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この辺りにも大名屋敷があったのだろう。
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大阪の静かさとはまた違う、閑静さがある。



伏見の丘を下る。
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浴衣のおかげか、いつもよりかは涼しい。


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京都が盆地ということがよくわかる。
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行くあてもなく、来た道を戻る。
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京阪の丹波橋駅にあるパン屋に来た。
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玄米パンというものが気になったので、昼食として口にしてみることに。
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リアルにパンやパスタもすべて、小麦でなく米粉で作れば、日本の食料自給率も上がって日本人が健康になるのになと思う。



四条までワープした。
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これは歌舞伎の創始者、出雲阿国いずものおくにの像。



鴨川より北を望む。
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四条大橋。
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この眺めを見て、京都までやって来たという実感が湧いた。
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年に一度の精神安定剤である。
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四条通を西へと進む。
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情報紙の地図を頼りに、祇園祭の山鉾やまほこがあるメインストリートまで向かった。
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河原町の高島屋。
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稲荷山のふもとが見えている。
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左三つ巴ひだりみつどもえ五瓜ごか唐花からはなの神紋。
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ミストが出るバス停はいい。
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八坂神社の御旅所おたびしょという出張所。
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思ったより道のりは長い。
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もしかしたら知り合いがいるかもしれない、そう思うほどに若い男女が歩いていた。


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斎竹いみだけ
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長刀鉾なぎなたほこという山車だしが現れた。
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写ってはいないが、おぞましいほどの人混みに揉まれながら長刀鉾に近づく。
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警察の拡声器の爆音がムードをぶち壊す。



だが、動く美術館といわれるだけある。
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反対車線側に回ってみた。
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祇園祭の山と鉾では最古のものらしい。
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ほかにもたくさんの山と鉾があるが、これを見ただけで満足してしまった(笑)


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いつもならば、ルートを決めて計画的に周る私だが、今回はほんとうに周りたいところがなかったので、どうしようかと困った(笑)



とりあえず、会社のビルの庭園で休憩した。
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閣下が来るのは夕方だ。

ひらすら神社仏閣を巡るつもりもない。

巡ればまたシリーズが長くなるだけだ(笑)


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とりあえず四条に戻ってきた。
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ここらに居れば、すぐに動けるだろうと。
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祇園四条駅前に動物愛護団体によるパネルが設置されていた。
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私がベジタリアンなのは多少、動物愛護的な側面もある。


だが、動物を殺している畜産業の人たちは、生計のためにやっているので仕方がない。



残虐だが、これが現実である。
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ヴィーガンになれば救える命」とあるが、本当は私一人が菜食主義になっても、なんの意味もないのだ。


菜食が人類の多数派になり、近代合理主義に基づく畜産業から、自然農にシフトしないと動物たちは救えないだろう。


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システムを変えなければ何も解決しない。

私は将来の人類の先駆けとして、菜食主義を実践している。



鴨川の河川敷で休憩することにした。
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急斜面の芝生に寝転がる。
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毎年、二日酔いになった私が、よくお世話になっている休憩所である(笑)


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蚊もおらず、涼しく快適である。
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2時間ぐらい昼寝しただろうか。
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閣下が京都駅に着いたという連絡があった。
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5時までに来ると言っているのに、すでに軽く過ぎているので、時刻というものは閣下には通用しないようだ(笑)


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本当に風みたいな人だなと思う。
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待ちくたびれすぎて、気つけのウィスキーを飲み干した(笑)
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すでに四条は人の海。
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この迷宮から閣下は現れるのだろうか。
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まったくその気配はない。
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道路を挟んだ向こうを遠望した。
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すると、銀髪で背の高いセフィロスのような男がたたずんでいるのを発見した(笑)

次回へつづく。




今回の記事の分のムービーを作った。



京都サミット2016 ①伏見城・祇園祭の宵山・四条の鴨川