未来のための準備期間の連続 | SHoGo PaPeR >> 鈴木正吾のブログ

未来のための準備期間の連続

フジコ・ヘミングさんが奏でる「ラ・カンパネラ」をApple Musicで、大音量で、BOSEのスピーカーから聞きながら、これを書いています。92歳でなくなった彼女の全盛期の音源。

細い線から始まって、音が玉になって、リズムと一緒に弾けていく。そのリズムが駆け出すと、太い音と細い音が絡まりあって、大きな大河のようになる感じに、一気に吸い込まれます。

また、細い音と細い音が絡まり、まるでチョコレートの「紗々」のような美しい形になっていき。

ピアノって、弾く人によって、こうも違うのかと思い知らされます。それは落語がそうであるように。「ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9の2」に曲は変わり、ホテルの朝食のような雰囲気になっています。

頭の中で、ベンソン・ブーンの声が重なる。

♪Please stay
 I want you, I need you, oh God
 Don't take
 These beautiful things I've got

心より、ご冥福をお祈りします。

さて、5月になりました。朝晩はなんともちょうどいい気候で、思わず大きく伸びをしたくなるいい季節です。が、昼間の暑さ・・・。先週は、なんど「4月にして、この暑さ」と思ったことか。

新宿南口で山本太郎氏が演説を行い、路上ミュージシャンが歌い、その周りに数人が集まる中、文字通り、人と人の間を縫うように進んでいる時、思わず何度も口をついて出てくる「4月にして、、、」。いやぁ、暑い日が続きますね。

ゴールデンウィーク真っ只中。間に挟まれた3日間の平日も休みにして、10連休という羨ましい方も多いかと思います。そんな方はハワイかな、ソウルかな。いいなぁ、海外・・・と思う一方で、この円安。

海外の街で買い物するのも大変でしょうね。それでなくても、飛行機代、ホテル代の高騰で、基本旅行代金が高くつく中、現地にいっても円安ですからね。いったい、滞在中にいくら使うんだろう、と。

てな訳で、わが家は明日から伊勢へ旅立ちます。

国内は国内で、インバウンド客がごった返して、通常は東京から人がいなくなるゴールデンウィークも、どこもかしも行列でした。

何をするにも整理券をとって数時間待つ、という状態。駄目ですね、こんな時期に都内をウロウロしたら。

もう、コロナなんてずっと昔のような感覚です。思えば3年間、街の活気を完全ストップさせた異常事態も、過ぎてしまえば、遠くの過去に思えるんだから、なんでしょうね、私たちの日々の暮らしのスピード感って。

現在は、未来のための準備期間という連続で、その未来が現在になり過去になり、未来に行った先の「現在」は、そのまた先の未来のための準備期間なんでしょうね。

東京の稲城市に、読売ジャイアンツタウンなる構想があるそうです。現在の2軍グランドが、水族館と一体型になって大きなボールパークとして生まれ変わるらしいです。

ロープウェイから見下ろしていたあの球場が、お隣のよみうりランドと一体になるだけではなく、さらに水族館まで併設する一大観光スポットになるとか。

築地市場の跡地にも、新しいドーム型の球場が建てられるというニュースもあります。神宮球場は、場所を少しずらして巨大なホテル併設のものに変わるというので、東京ドームを合わせて、東京には野球場がいっぱいできますね。

ロンドンには、大きなサッカー専用のスタジアムが7個ありますが、東京では、数万人収容できる野球場がいくつもある、という状態になるんですかね。

野球人気に陰りが出ている昨今、野球だけじゃなくてコンサートなども行うといいますが、やっぱり、あれですかね、決定権を持っているおじさま世代には、サッカーより、野球なんですかね。

それにしても、「ハコ」を作るのって、未来を見越した損得勘定が大変ですよね。始めがよければそれでいい訳ではもちろんなく、持続(維持)しないといけませんからね。

そうなると、簡単に、野球だけじゃなく、サッカーだけじゃなく、コンサートにも使えるように、と複合施設になりがちなんですが、結局、国立競技場でのコンサート、となったときの音響って・・・、ということに陥ります。

難しいところです。が、個人的には、都内に一つも大きなサッカー専用のスタジアムがないので、それを、造ってほしいなぁ、と。味スタを2つのチームで使い分けしているっていうのも、どうなんですかね。

そういえば、少し前にはFC東京が代々木にサッカー専用のスタジアムを造るって話があったような気もしますが、断ち切れになったんですかね。

う~ん、難しいですね。


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