どうも、将棋格言集のお時間です。
ネタ切れ時に備える、という名目でスタートしたコーナーなんですが、
棋書 感想・レビュー のコーナーの方が手間いらずという事が分かり、
しばらく更新がされていませんでした(汗)
さて、行き当たりばったりで迎えた第2回(笑)
今回のお題は、
打ち歩詰めに詰みあり
これでいってみようと思います。
私が「打ち歩詰めに詰みあり」と聞いて最初に浮かぶのは谷川-大山戦。
打ち歩詰め・谷川-大山戦、と聞いただけで
「あぁ、アレね」と思える方は、なかなかの将棋通ですね(笑)
局面を探していたらWikipedia に載ってたので、興味あれば見てみて下さい。
打ち歩詰めを角不成で回避する有名な一局です。
で、そのWikipediaに書いてあったんですけど、
打ち歩詰みはダメで、突き歩詰めはOKな理由は、
元々部下だった最下級の兵士が主を討つのはないから、だそうです。
タメになりました(笑)
打ち歩詰めに詰みあり、の意味するところは、
「歩で詰むくらい迫っているなら、その数手前に工夫すれば詰む」
という感じですかね。
しかし、実際のところ打ち歩詰めの局面ってならないですよね?
私の感じですけど、50~100局指して1局あるかどうかじゃないでしょうか。
まぁ、負ける時は打ち歩詰めにすらならない、という事ですかね(笑)
で、先ほど谷川先生の角不成の話をしましたが、
実は私も実戦で飛車不成による打ち歩詰め回避をした事があるんです!
自慢自慢(笑)
とは言っても、谷川先生のような複雑かつ華麗な詰みではないんですけどね。
全体の局面は忘れたんですけど、
原理図は大体こんな感じ(下図)。
上図では▲4三銀成や▲3三飛成など、
有力な王手が沢山あるのですが、
いずれも4一に逃げられると打ち歩詰めになってしまいます。
また▲4三飛成とするのも△2二玉と逃げられて、
どうも相手玉に詰みが無いのです。
しかし、ここで▲3三飛不成が絶妙手!(下図)
不成とすれば△4一玉に▲4二歩が打てるので、
以下△同 玉 ▲4三飛成までの詰みとなります。
よって後手は△2二玉と逃げる一手ですが、
▲2三歩 △1三玉(△1一玉は▲3一飛成)▲2五桂からの詰みとなりました。
時間に追われて飛車不成と指した事は山ほどありますが、
意味のある飛車不成はこの一局だけ。
生涯でも恐らく二度と飛車不成は現れないと思うので、
とても良い経験をしました。
では、
打ち歩詰めに詰みありに対する私の評価(偏見)です!(5段階評価)
実用度:
知名度:
実戦で現れる事が少ないためか、たまにこの格言を知らない人がいます。
将棋格言集 第2回 打ち歩詰めに詰みあり
いかがだったでしょうか。
読んでいる方はもうお分かりでしょうけど、
飛車不成を見て欲しかっただけです(爆)
身をもって詰め将棋の重要性を感じたという事で、
締めとさせていただきます。
ではまた、気が向いた時に!(笑)