後手番の作戦に幅を持たせるべく、
４手目△３三角戦法を実践中。
割と上手くさせたので、書いておきます。
後手４手目△３三角 先手▲２五歩型美濃囲い 会心譜の巻
| 第１譜 変化球 |
途中図（△２二飛まで） |
初手からの指し手
▲７六歩△３四歩▲２六歩△３三角▲同角成△同 桂▲２五歩△２二飛▲６八玉△４二銀▲７八玉△６二玉▲８八玉△７二玉▲７八銀（第１図）
知り合いが指すので研究した、というのがきっかけで、４手目△３三角を指すようになりました。後手番は何かと苦労が多いので、変化球は多いに越した事は無いです。今回は▲２五歩型
。△２二飛の時に▲９六歩なら端の位を取る事が出来るのですが、中央で手が遅れるのを嫌ったのでしょう。まずは平穏な立ち上がりです。
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| 第２譜 研究手 |
第１図（▲７八銀まで） |
第１図からの指し手
△８二玉▲４八銀△７二銀▲５九銀△９四歩▲９六歩△５二金左▲６八銀△４四歩▲７七銀右△６四歩▲５八金右△３五歩（第２図）
▲５九銀～▲６八銀とジグザグに銀を引きつける手法は最近流行のものです。意味は歩を一切突かない事で、後手の仕掛けを封じようというものです。私もこの手法は好きで良く指すのですが、この場合は△４四歩型の余地があるので、先に手の内を明かしてしまった感じです。第２図△３五歩が、歩を平らにして待機した場合の後手の打開策。自信はそこそこありました。
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| 第３譜 端からの打開 |
第２図(△３五歩まで） |
第２図からの指し手
▲１六歩△４三銀▲１五歩△３四銀▲２四歩△同 歩▲１四歩△同 歩▲同 香△同 香▲１三角△２一飛▲２四飛△２三銀（第３図）
△３五歩の意味は、△３四銀から歩を取ろうというもの。先手の陣形がまっ平らなので、単純な狙いでも反発が難しいと思いました。本譜、端からの打開は一番自然に見えましたが、香を先に得するので何とかなるはずです。なお、２筋を突き捨てずに端で香を捨てて▲１一角という筋もありますが、△１二飛▲３三角成△１八香成で、飛車が逃げれば△４三金があるので後手有利です。
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| 第４譜 有利に |
第３図（△２三銀まで） |
第３図からの指し手
▲３一角成△２四銀▲２一馬△２八飛▲２二飛△２九飛成▲３二馬△１八香成▲２五歩（第４図）
第３図▲３一角成を見て有利を確信しました。以降は先手の懸命な手作り。▲３二馬は桂香両取りですが、△１八香成でピッタリ受かります。第４図、▲２五歩に対する捌きが自慢です。
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| 第５譜 自慢の捌き |
第４図(▲２五歩まで） |
第４図からの指し手
△１三銀▲１二飛成△４五桂▲４六歩△３七桂成▲１三龍△３六角▲６八金寄△４八成桂▲７五歩△５九成桂▲７九金△５八成桂（第５図）
第４図▲２五歩が好手で、必ず何か駒が取られてしまいます。となれば問題は取らせ方ですが、△１三銀が自慢の一手です。一見そっぽに行くようですが、▲１二飛成に△４五桂と捌くのが気持ち良いです。後手は既に桂香得しているので、銀一枚で時間が稼げるならお釣りが来ます。以降は捌いた桂を相手の金と交換するだけ。△３六角も攻防に良く利いています。
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| 第６譜 粘られる |
第５図(△５八成桂まで） |
第５図からの指し手
▲６六歩△５四香▲６七銀打△５七香成▲５八金△同成香▲７六馬△８四桂▲８五馬△５七成香▲８六桂△４七角成▲１一龍△４六馬（第６図）
気持ち良い手順が続くと緩むもので、相手に粘りを与えてしまいました。▲６六歩～▲６七銀打は鍛えの入った受け。対し、つい△５七香成と指してしまいましたが、▲７六馬と指されて損でした。▲８六桂と設置された時は焦りましたが、じっと△４七角成～△４六馬が踏みとどまった手で、これでリードを保てたと思います。
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| 第７譜 会心譜 |
第６図(△４六馬まで） |
第６図からの指し手
▲６九銀△６七成香▲同 馬△５六銀▲６八馬△５七銀成▲７四歩△６八成銀▲同 金△７四歩▲８五銀△７五金（投了図）
ベタベタした寄せで恥ずかしいですが、何とか寄ってると思います。最終手△７五金も手堅い手で、こうなったら打ってやろうと思ってました（笑）粘られて疲労困憊だったので、余裕はありませんでしたが、トータルでは会心譜と言えると思います。
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| 総括 |
投了図(△７五金まで） |
リードから押し切る、理想の勝ち方が出来ました。最近は終盤がヘロヘロなので、このパターンじゃないと勝てません（笑）
２４のRは最高時に比べて１００点ほど下がっているのですが、焦らずのんびりと構えたいです。
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アンケート、回答ありがとうございます。
