第308回定期宗会開会式でのご門主「ご教辞」

 


 議員の皆様には本日はお忙しい中を、第308回定期
宗会招集にあたり、ようこそご参集くださいました。


 昨年6月に門主に就任し、8ヶ月が経ちました。日々の
宗務において、全国の僧侶、寺族、門信徒の方々によって
宗門が護持されていますことを、あらためてありがたく感
じています。


 同時に、現在、社会的問題となっている少子高齢化や過
疎過密の問題に加えて、核家族化が宗門の将来に大きな影
響を与えていると感じています。多くの地域社会において、
お寺との関係が疎遠になり、み教えが伝わらなくなってき
ています。


 しかし、そのような時代であるからこそ、浄土真宗のみ
教えが、私がこのいのちを生きていく上での依りどころで
あるということを、さまざまな工夫をもって伝えていかな
けれどなりません。そうすれば、必ずみ教えが多くの方に
伝わります。


 この宗会での審議を通して、宗門の取り組みがより一層
進みますことを期待いたしております。どうぞ、よろしく
お願いいたします。