第295回臨時宗会開会式での
ご門主のお言葉(ご教辞)
このたびの臨時宗会にあたり、議員
の皆さまには、年末ご多用のところ、
ようこそご出席になりました。
私たちの宗門では、七百回大遠忌
の翌年、社会と宗教事情の変動を見
据えて、門信徒会運動が始められ、
同朋運動とともにさまざまの成果を
上げました。
同じころ、組織機構の改革を目指した
提案が出されましたが、採用されずに
終わり、以後、抜本的な改革は行われ
ずに今日に至りました。
かってはまことに有効な制度でしたが、
近年の社会の変動を思いますとき、
このままでは、宗門がその責務を果た
せなくなるおそれがあります。宗派、
本願寺、首都圏において、それぞれ特色
ある伝道活動をするために早急に対応
する必要があります。
「新たな始まり」明日の宗門の基盤
作りの一つとして、民間の宗教団体に
ふさわしい活動的な機構ができますよう、
よろしくご審議のほどお願いいたします。