夏バテ防止に、あれ! | しずえばあちゃんの回想録 “We Can Do It !”

しずえばあちゃんの回想録 “We Can Do It !”

教師生活35年、子供3人。
パワフルに生き抜くしずえばあちゃんの
子育て論、教育論、人生論を綴っていきます。

人生の後半で取り組んだ漢字学習についても
情報を発信していきます。かんじクラウド株式会社 http://kanji.cloud

二十四節気:  ⑬ 立秋 (8月7日)

 七十二候:   ㊲ 涼風至 <りょうふういたる> (8月7日~11日)

 

どこが“秋”? どこから“涼風”?  とんでもない!

盛夏じゃないですか!

いやいや、もっと遡って、まるで“もどり梅雨”のようなどんよりした空に蒸し暑さ!

まだまだ“溽暑(じょくしょ)”でしょ!

あ~あ、秋かぁ~、涼風かぁ~、言葉の響きだけで我慢するかなあ。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

新刊図書紹介の長いシリーズで、このブログ書きもずいぶん余裕をもらいました。

主人に「読む気もしなかった」と言われましたが、

仕方ない、ずっとずっと動き回っていたもので・・・

13日間も家を空けていました。

 

そして、昨日から福井入り。

本当は中二日間休んで、今日移動を予定していたのですが、

台風5号の通り道で新幹線が動かないと大変なことになる。

明日の福井での講演会を自然の脅威に邪魔されてなるものかと、一日早く出発しました。

 

7月20日以降、ずっと続いていた講演行脚はこの福井を最後にお盆休みに入ります。

一番心配していた体力は何とか持っています。

西日本が猛烈に暑かった丁度その頃、私もうろうろとその辺を動いていました。

三重、長崎、大阪、名古屋、東京・・・暑かった!

 

7月23日は三重から長崎へ移動の日でした。

津市のローソンで、

「7月25日は土用の丑の日、地元産のうなぎを食べよう!」のでかでかとした広告と予約パンフレット。

三重の先生が、ウナギもおいしいんですよ!と言っていたが、

3年前に出会った松坂牛のレアステーキ丼をもう一度食べるのが夢でした。

ウナギよりも松坂牛が良かった!

このレア感たっぷりの松坂牛で1800円!

もも肉でこってりした脂はなく、とってもとっても美味しかった!

 

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そして、23日長崎空港に出迎えに来てくれた指導主事の車で、

諫早湾沿いの国道を走って南島原市に向かっている途中、

「うなぎ、うなぎ、うなぎ、・・・」ののぼり旗の行列がとっても目を引いた。

「あら~、うなぎ!」と私が叫んだみたいです。

「諫早湾はウナギが有名なんですよ!おいしいですよ!」の返答。

そこで、三重のローソンの看板を思い出した。

 

「今年の土用の丑の日は、7月25日らしいです。三重で盛んに宣伝していました。

25日は長崎から大阪へ向かう日。この道を通りますよね。

お昼に諫早のうなぎを食べてみようかしら・・・」

とのつぶやきに、ガッテン!と反応してくださいました。

 

帰りの25日は迎えの時とは違う若い指導主事の方でしたが、 

チーム南島原!の人たちがあれこれと諫早のうなぎ情報をかき集めてくださった。

で、やっぱりあの目立ったらのぼり旗の店が、横にさばく工場を併設していて美味しいらしいと。

 

さすが、土用の丑の日、予約はとれず、すごい行列でしたが、並んで食べました!

この本格国産うなぎ丸一尾入って、なんと2400円!

箸置きもうなぎ君ですよ!

たれも好きなだけかけて食べていいんですって!

 

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若い指導主事もそんなに本格的に食べたことはないらしく、

二人でふわふわの柔らかいうな重に舌鼓を打ちました。

 

そこで、私は思い出話をあれこれと。

子どもが小さい時には、あの甘いたれの味とこってりしたうなぎはもちろん大好物で、

スーパーにうなぎのかば焼きがあるとよく買ってきました。

福井の田舎ではそんなの食べたことない私は、

横浜に出てきて、スーパーのチンして温めるかば焼きだけで十分なごちそうでした。

しかし、その頃から主人はよく言っていました。「ゴムみたいだなあ・・・」と。

ずいぶん後でわかったことですが、中国産だから安かったのです。

中国産の加工食品は危ないと話題になってからは、もう手を出さなくなり、

我が家の食卓からうなぎのかば焼きは消えました。

 

もう二十年近くまともにうなぎを食べたことがありません。

数年前に浜松に行ったときに、本場だから食べてみようかとお店をのぞいたのですが、

4000円の値段に手が出ませんでした。

もちろん横浜でも高いので、わざわざそんな高いものには手を出しませんでした。

そんなお金を出すのなら、うなぎがちょろんと乗っているお重より、

もっと豪華なものを食べられますからね。

 

もちろん私の60年の人生で、土用の丑の日にうなぎを食べるという習慣はありませんでした。

それが、三重で予告され、諫早でのぼり旗を見せつけられ、まさに「土用の丑の日」にそこを通る!

これは食べるしかない!天の声です!!

一粒残さずいただきました!

 

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家に帰って、主人に諫早で食べた「土用の丑の日のうな重」の話を盛んにしました。

「美味しかったよ~!うなぎって、ああいう柔らかさなんだね。知らなかったなあ・・・」

「だからおれはお前が買ってくるスーパーのうなぎは嫌いなんだ」って、もう一度言われました。

はい、よ~くわかりました。

 

と、この記事を書くときに旧暦カレンダーを見てたら、

よくわからなかった「土用の日」というのがわかってきました。 

私は以前「土曜」だと勘違いしていました。

「土旺用事(どおうようじ)」の略だそうですが、何のことだかわかりません。

 

立春・立夏・立秋・立冬の季節の変わり目の前、18日間を「土用」と言います。

陰陽五行説で、「春・夏・秋・冬」に「木・火・金・水」を当てはめているので、

残った「土」を各季節の終わりの18日間に当てはめたらしい。

つまり、「立春・立夏・立秋・立冬」の前の18日間を土用として、

次の季節へ移る前の調整期間としたようです。

だから、それぞれに「春土用・夏土用・秋土用・冬土用」と命名された18日間があり、

特にこの夏土用の時期は夏バテしやすいので、栄養たっぷりのうなぎを食べよう!ということ。

 

18日間のうち、なぜ丑の日が選ばれたのかはわかりません。

そもそも「丑の日」がどういうサイクルで回ってくるのかが、私はわかっていません。

今年はこの18日間で2回も丑の日があるらしいのです。

三重のローソンのチラシに書いてありました。

7月25日が1回目の丑の日で、うなぎを食べるアピールの日ですが、

2回目の丑の日が8月6日にもあります。その予約も三重ローソンでやっていました。

 

で、5日に横浜の高島屋に用事があって出かけました。

地下の食品売り場を通りかかった時、おばちゃんが大きな声で呼び込んでいます。

「三河産のうなぎですよ!美味しいですよ!焼きたてですよ!」

三河産?三重の近くじゃないか!

ショーケースに並んだ串刺しは高くて手が出ませんでしたが、

小ぶりのうな重になったものがありました。2000円。

「明日は“二の丑の日”ですよ!夏バテ防止に国産のうなぎを食べましょう!」

とのおばちゃんの声に思わず反応してしまいました。

 

私は諫早のうな重を食べたから、主人と息子に食べさせてあげよう!と2個奮発しました。

私が買ったものは食べないと言っていた主人だけど、

高島屋で売られている国産品だから、文句は言わないだろう。

小さい時喜んで食べていた息子にも20年ぶりにおいしいうなぎを食べさせてやろう!

と持ち帰って来たのだが、息子は不在。

どこにいるの?家においしいうな重があるよ!と電話すると、

早朝から泊りがけでゴルフに行ったとのこと。

 

そうかあ・・・じゃあ、二人で食べるか!

と、おばちゃんに言われたとおりに1分だけチンして食べました。

 

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主人は「久しぶりにうまいうなぎだった」と言ってくれました。

でも、私は諫早で指導主事と二人で感激しながら食べたうな重の味が忘れられません。

ともあれ、気分的に、夏バテ防止に一役かってくれたうなぎ君に2回も会えた夏土用でした。