10月から朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」が始まった。
“べっぴんさん”という言葉は、母がよく使っていた。
美しい人を見て、「べっぴんさんやなあ」とつぶやいていた。
私の世代ではほとんど使わない言葉になっていて、方言だと思っていた。
ところが、堂々とドラマのタイトルになって、どんな美人さんのドラマかと思ったら、
第1回目で「別品」というテロップが入った。
え~っ、なに、なに?品物のことを指す言葉なの?
あわてて辞書を引いた。
「別嬪」という美しい女性のことを指す言葉もあったが、
「別品」という“思いを込めた特別な品”という意味もあった。
そうなのか・・・そんな使い方は今まで一度も聞いたことがないし、
自分の認識の中にもなかった。
関西の方言というわけでもなさそうだ。
そこで私は、ある冷茶ポットのことを思い出していた。
4年ほど前になるだろうか、ある人からいただいた冷茶ポットを大事に使っていたのだが、
つい最近ガラスが欠けてしまった。
ああ、とっても気に入って、一年中使っていた品物だったのに、
それを使う度に、贈ってくれた人のことを思い出していたのに、
残念だなあ・・・
同じものがほしくて、いろいろ店を回って探してみたがない。
あきらめかけた頃に、「べっぴんさん」のドラマが始まり、
私にとってこの冷茶ポットは「別品」だったんだと思った。
こうなったら根性で探すぞ~!とネットで探しまくったら、ありました!
赤い色はなくて、ネイビーしかなかった。
残念だったがこれで手を打った。
この他にリビング周りを眺めると、最近、お気に入りの品々がある。
どれもこれも思いがある大事なものばかり。
これこそ私の「別品」!
特に最近は人の好意でいただいたものが増えてきた。
ありがたいねえ・・・皆さんに愛されている気がします!