“福井県ミステリーツアー”の初日。
東京組は新幹線で福井駅に到着し、主人と合流した。
遅めの昼食に名物のそばを食べ、長男の到着を待った。
長男は仕事を少ししてから出発したので、午後3時頃到着になるらしかった。
私の携帯に、あと1時間ほどで着くが、
みんなはどこにいる?どこで待ち合わせればいいんだ?と連絡が入った。
私が福井北IC?福井IC?と高速出口をあれこれ言っているうちに、
らちがあかないと思ったのか、娘に替わってくれと言う。
娘と少し会話した後に、「じゃあ、そこで!」と電話を切った。
うん?どこ?どこで待ち合わせ??
「まあまあ・・・」と娘は携帯のグーグルナビを起動して、私たちの車を誘導する。
カーナビには入力してくれない。
どこへ向かっているんだか全くわからない・・・
車は福井を南下。主人と私の生まれ故郷は奥越で東方向。
全く縁もゆかりもない土地を目指している。どうして?
ますますミステリーツアーになってきた。
到着したのは鯖江!
何があるんだ?長男が待っていたのは、“鯖江メガネミュージアム”
鯖江のメガネフレームは国内シェア96%を誇り、世界でも有名な産業。
それくらいは知っていたが、私たちとは無縁の高級品だと思っていた。
そのメガネショップに入るときに、「お父さん、あの記念品チケットは?」と聞かれ、
あわてて取り出す主人。
「さあ、どれでも好きなものをどうぞ!」と子どもたちに言われた。
値段を見てびびりまくる主人。本当にここで買ってくれるのか?
チタン素材のフレーム、形状記憶合金のフレームなどたくさんの種類。
その中で、寝るときには必ずテレビを付けて、一晩中テレビもメガネも付けっぱなしで寝る。
そんな主人にはフレームが自在にゆがむものがいいだろうと選んでくれた一品。
そしてフレームだけではなく、検眼してレンズも入れてくれる。
遠近両用だからかなり高いレンズだ。
しかも、紫外線に反応する偏光グラスがいいとずっと前から思っていたので、
それもプラス。
まあ、びっくりするほどの値段のメガネになった。
主人が近所の安いメガネ屋さんで買うものの数倍はしたなあ・・・
主人は当然のことながら終始にこにこ顔だ。
高校時代から付け続けてきたメガネ。
一時なりとも手放せないメガネ。
人生を共にしてきた50年間、
最後にこんな最高級のメガネをプレゼントしてもらえるなんて・・・と感激しまくりだった。
途中で、私が小声で娘に話しかける。
「お母さんもメガネしているんだけど・・・探してもいい?」
一蹴された!!
2週間後、我が家にメガネが届いた。
主人はただいま旅行中。北海道にいる。
事故に遭わないように帰ってこないとだめだよ!
これが待ってるからね。