最大の難関<÷2桁> | しずえばあちゃんの回想録 “We Can Do It !”

しずえばあちゃんの回想録 “We Can Do It !”

教師生活35年、子供3人。
パワフルに生き抜くしずえばあちゃんの
子育て論、教育論、人生論を綴っていきます。

人生の後半で取り組んだ漢字学習についても
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4年の夏休みに入る前だと思います。
<÷2桁>の筆算を学びます。
これが超大変なのです!わかりますでしょ。
みなさんも昔これで相当苦労したと思います。

①78÷19  ②85÷27  ③87÷25  ④153÷24
どうですか?商の見当がつけられますか?

ここではどんな力が必要でしょうか?
かけ算の暗算です。
①②で、わる数の<19><27>を2倍、3倍とかけ算していく暗算力が必要です。
ここで、<19→20><27→30>仮の数字(およその数)に見立ててもいいですよね。
③④では、何十とキリのいい数にできにくい、5付近のわる数。
こんな時はほら、前回話した<×25>の感覚が身に付いているとすぐに見当がつく。

このわり算の時に、商の見立てを誤って、「大きすぎた・・・小さすぎた・・・」と
何回もやり直しをしなければならなくて、
ゴシゴシ消していると線や問題まで不鮮明になり・・・
もうイライラしているのが手に取るようにわかる。
わり算は難しい!面倒くさい!と嫌気がさしてしまう子どもたち。

先生は教科書通りに手順や考え方を必死に教えるのだけど、
すっきりと理解している子はどれくらいいるんだろうか。
夏休みの宿題に<÷2桁>のわり算のプリントがたくさん出ます。
だけど、夏休み中遊びほうけて、最後にあわてて宿題をしようと思っても、
わり算の仕方を忘れている子が多いはず。
結局クリアされないまま、2学期を迎えてしまう。

で、2学期は・・・
またしても小数・分数になっていくのです。

小数はかけ算・わり算で、1学期のわり算の方法が身に付いていないとちんぷんかんぷん。
ましてや、小数点の位置(位取りの理解)がわからなくて四苦八苦
分数では、仮分数や帯分数が出てきて、これもたし算やひき算をする。(分母は同じ数)

一年中、追いまくられるように次々と難関がやってくる算数。
それを見越して準備させておかなくては!と
<÷2桁>のわり算を速く楽にするためには、
<2桁×1桁>のかけ算の暗算ができるようにさせなければいけない!

そこで、こんなプリントを作りました。
{0B51B577-A6FE-43E0-9564-5D363E64D7A9:01}

{70F740DB-F4BA-42AE-B17E-5BE6AB58B73B:01}

{EAB33E32-6AD1-42A1-A16A-2A322A24AD44:01}

{39057D87-6EDE-487E-A4F1-93BFAC615FB3:01}

これを暗算でぱっぱと言えるようになった4年生は、
わり算の商を思い浮かべるのが楽になったと言っていましたよ。
もちろん、わり算の時は概数で見当を付ければいいだけなのですが、
このかけ算を楽にできると思えることが、わり算の自信に結びつくんです。

最後に、今日は私の61歳の誕生日です。
とうとう「還暦」という記念の歳は過ぎました。
ひたすら高齢者の域に突き進んでいくわけですが、
気力を充実させて、体力をつけて、免疫力を付けて、
がん細胞をこれ以上増殖させないようにうまく付き合っていくつもりです。