おひつごはんが売りなのに牡蠣フライ定食を食べちゃった | 空想俳人日記

おひつごはんが売りなのに牡蠣フライ定食を食べちゃった

 店の前のショウウインドウに何気なく立ち尽くし、ここで食べるなら、こいつらかなあ、などと、おひつごはんのいくつかをボーっと眺めていた。どうやら今日は優柔不断な気配だぞ。

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 ま、店に入るか、と改めてメニュー見ればいいかも、と。そしてテーブルに着けば、特別メニューなるペラのメニューの品を勧められる。「海の宝、濃厚牡蠣」と書かれた牡蠣フェアなるメニューだ。夏季限定? 違う違う、牡蠣は冬のもんじゃろが。ううん、もう牡蠣か。早いなあ。えっ、何、冬でなくてもおいしい牡蠣があるってか? また今度。

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 そうぶつぶつ言いながら、やっぱ先ほどのかなと、グランドメニューを広げ、店頭で考えあぐねてた品を確かめる。

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「そういやあ」と、ふと思い出す。以前どこかの四六時中で売りのおひつごはんを食べたことを。グランドメニューの一ページにも、おひつごはんの食べ方が書かれているが、これ結構面倒くさいんだなあ。いわゆる三度美味しい、あの、ウナギ屋のひつまぶしのノリなのだね。けど、以前食べたときに思ったのは、それほど、その三度が味覚に効果ありというほどじゃなかったこと。

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 牡蠣のメニューを見りゃ、いろいろある中、そんなおひつじゃない普通の牡蠣フライ定食もある。これかなあ。せっかく勧められたし。そこには、ひつまぶしみたいな牡蠣の五目おひつごはんなる品もあるけど、やっぱ面倒だから。うし、牡蠣フライ定食にしよ。

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 やってきたよ。おひつごはんじゃないけど、白ごがおひつに入ってる。あくまで、おひつに拘るんだ。へええ。おや、サラダが付いてるぞ。いいじゃないかい。

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 牡蠣フライは五つ。つけだれがソースとタルタルの2種類、別皿にある。こいつを交互に浸けて食べたよ。

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 お味噌汁は、ううん、具がイマイチかな。ま、いいか。

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 そうして、おひつから白ごをよそうのも面倒と思いながらも、あっという間に食べ終えた。そしたら、なんか普通の牡蠣フライ定食なら、よそでも食べられたかな、そんなふうなことを少々思い始めていた。しかも、もう少しお安い値段で、とか(ここは千円にすぐ手が届く)。やっぱ牡蠣でも、同じ値段なら、牡蠣の五目おひつごはんにすればよかったのかも。
 帰りがけ、他のお客さんの食べている品をちらちら見れば、皆さん売りのおひつごはんを食べてるやないの。ううん、やっぱ、面倒くさくても、ひつまぶしみたいな食べ方をするおひつごはんを注文しないと、ここで食べる意味なかったのかも。そんな気分が次第に高まって行ったのであった。
 優柔不断な食事の顛末であったとさ。

四六時中 新瑞橋店
四六時中 新瑞橋店 by (C)shisyun

四六時中 新瑞橋店 (和食(その他) / 新瑞橋駅呼続駅妙音通駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0




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