店名にチョロンと加わった魁なるラーメン旨いじゃん

　11番ラーメンという８番ラーメンとよく似た名前から一刻堂に変えて久しいと思いきや、いつのまにか「刻」と「堂」の間に「魁」なる小さな文字を埋め込んだラーメン店名の展開。紛らわしいぞ、ＪＢイレブン、そうは思いながらも。
　今回、みよし市から半田市に向かう途中にお昼だったのだが、時間が押してて、昼飯にゆっくり時間をとる余裕がない。でも、すき家の品は、この日はなんとなく敬遠したい。そう思ってたら、あったのだ。一刻堂じゃなく、一刻魁堂が。



「まあ、いい。一番安いランチメニューでいくか」と車を止めてしまった。
　お昼を回っていたので、空いていた。
「どの席でもどうぞ」と言われたが、性分だ、ひとりだと、ついついあれば、カウンター席を選ぶ。カウンター席につけば、どんと冷たいお茶がグラスでなく、ピッチャーで置かれた。こういうのが好きなのだ。あとは、自分で好きなだけ冷たいお茶を注げばいい。おかげで、時間が押しているのに、ゆっくりメニューを見始める。



　するとだね、ランチメニューのラーメンの醤油やこってり豚骨は、単品のそれとは違うらしい。スープが違うようだ。うぬぬ、ランチのお値打ち品は、それなり、ってことみたいだぞ。以前、どこかで食べたときは、その、それなりをいただいたわけだ。



　気になったのは、さきがけしょうゆ。同じ醤油でも、全然価格が違うじゃん。チャーハンセットを狙ってたのだが、先のお値打ち品よりも、さきがけしょうゆは130円も高い。
　ここは騙されてやろうかと腹を括った。いつのまにか「刻」と「堂」の間に「魁」なる小さな文字を埋め込んだ理由が、この「さきがけしょうゆ」で堪能できるかもしれない、とな。
　いつのまにか、それを頼んでいたよ。そうして、セットのチャーハンが先に来た。



　このチャーハンは、まあ、悪くない。ただ、具にもうちょいと肉が欲しい。



　と、思ってたら、例のさきがけしょうゆなるラーメンがきた。まずはチャーシューが美味い。そして、麺に行くけど、もやしが邪魔をしてる分、麺そのものにありつけると、これがいける。



　ひょっとかして、スープか。つい、チャーハン用の小さいレンゲで掬って飲んでみる。ちゃうちゃう、そのレンゲじゃない、麺用のついてきてるのを忘れた。



　改めて、掬って飲めば、茶色いイカの燻製みたいなのも喜ばしいが、結構、旨いぞ。そういうことか。美味しいラーメンを食いたければ、普通のしょうゆじゃなく、魁を食え、そういうことか。でも、確かに、さきがけはスープを最後まで飲み干したくなる一品だ。
　とにかくお昼のお腹膨らませたければ、普通のラーメンのセットでいいと思う。でも、美味しいラーメン食べたければ、さきがけ、いけるぞ。むしろ、その時は、単品でもいいかも。へたにチャーハンとか、いらんかもね。


一刻魁堂 東浦店 by (C)shisyun

一刻魁堂 東浦店 （ラーメン / 石浜駅）
昼総合点★★★☆☆ 3.5