どさん子に古の味を求めて | 空想俳人日記

どさん子に古の味を求めて

 もう何年前だか。10年かな。いや、15年かも。この店、通勤電車からよく見かけて。それで、どこかで誰かと飲んだ帰りだね。電車の中で、無性にラーメンが食べたくなって、「そういえば」と、この店を思い出して、巽ヶ丘で途中下車した。

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 その時も、塩ラーメンを食べた、と思う。この「どさん子」とか「どさん娘」とかいうサッポロラーメンの店があちこちに見かけられた頃のこと。
 そんなことを思い出したものだから、お昼時だけど、ちょっと立ち寄った。あの頃のサッポロラーメンの味が懐かしくなって。

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 注文したのは、もち、塩ラーメン。セットもあってのだが、偏に、あの時の味、それを求めて単品注文した。
 それなりの、良い塩スープの味わい。けれど、あの時食べたのは、こんなんだったろうか。と思った。まず、麺は、こんなに細くなかった気がする。もっと黄色くて、むちむちしてて。コーンも乗っていた気がする。シオシオした味だった気がする。

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 いや、勘違いかもしれないが、けれど、かつて隆盛を極めていたサッポロラーメンではない。時代とともに、味の歴史も推移するものかもしれない。みんなに喜ばれる味を求めて、日夜新たな味を探求することも決して悪くはない。
 でも、変わらない味があってもいい。きっと、時代の味にうまく変化して行く店が生き残れて、変わらない味は、飽きられるのかもしれない。
 だから、何度も言うようだが、塩ラーメンとしての美味しさは確保されているとは思う。でも、あの頃のサッポロラーメンの味は、何処へ行ってしまったのだろう。そう、バターを乗せたくなる、そんな塩味や味噌味の道産子ならではの味は。

どさん子ラーメン 名鉄巽ヶ丘駅前
どさん子ラーメン 名鉄巽ヶ丘駅前 by (C)shisyun

どさん子ラーメン 名鉄巽ヶ丘駅前中華料理 / 巽ケ丘駅白沢駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5



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