おいしい時間を珈琲と旅する店 | 空想俳人日記

おいしい時間を珈琲と旅する店

 このボイジャー、ではない、ボヤージュである。フランス語である。フランス語でvoyageは「旅」という意味である。ま、それは置いといて。

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 2度目の訪問。1度目は、息子に教えてもらって連れられて。息子は滅法うまい珈琲の店を探すのがうまい。彼女のせいだとは思うが。それもともかくとして。

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 コーヒーがうまいことを再確認したいとともに、さらにモーニングが利用したかったので。この店、ランチはないが、モーニングはある。

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 コーヒーはメニューを見れば、こだわりの数々がいろいろあるが、よく分からないのでブレンドにする。
「ちょっと2~3枚写真、いいですか」と断る。カウンター越しの景色を切り取りたかったし(2~3枚じゃないけど)。
「お客様の迷惑にならなければ、どうぞ」と。きっと多いんだろな、写真おねだりする方。なんて思い込んだりして。

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 そして、お目当てのモーニングまで暫く。ここのコーヒーは注文を受けてから豆を挽く。もう、いつぞやだったか、大ナゴヤ大学の授業で、名古屋伏見の錦橋にある「喫茶神戸館」さんのオーナーさんから、「おいしい珈琲の淹れ方」を学んでからというもの、ちょいと違うのだ、見る目、コーヒーの香りを嗅ぐ鼻、そして味わう舌が。そのためなら、おいしいコーヒーのためなら、沸かし置きをひょいと持ってこられるスピードよりも、じっくり時間を掛けて淹れていただくことに、軍配を上げたい。

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 やはり、うまい。おいしいコーヒーとは、かくありなん。そして、お目当てのモーニングだが、こんな厚切りのうまい食パン、どこで仕入れてるん? いいね、トーストも、かくありなん。でもね、意外や、添え物のポテトサラダがよく出来てる。マヨマヨしてないし、いい味してる。

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 いいなあ、なんか、いつものあくせくしてる自分がばかばかしくなってきた、そう思わせる時間がここにはある。そう、たゆたう時間がある。

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 帰りがけに、店の入り口に気が付いた。初回の時も、今回入ってきた時にも気が付かなかったけれど、入り口の脇にはマシーンのスペースが。何のマシーンか。それはタイムマシーンであった。うそうそ、豆を炒る機械なんよ。
「豆もご自分で炒ってらっしゃるんですか」
「はい」と、お店の方。当たり前のよう。炒ってある豆を仕入れるんじゃなく、炒ることも大切なプロセスなんね。いや、こだわるから、おいしい味と、おいしい時間が提供できる。これこそ、真のおいしい生活なのかもしれないな。おいしい時間は我を省みるひと時でもあったのだった。

Voyage (ボヤージュ)
Voyage (ボヤージュ) by (C)shisyun

Voyageカフェ / 成岩駅青山駅
昼総合点★★★★ 4.5



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