スマッシュファクターの真実 | 偏見的ゴルフクラブの考察

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クラブとスウィングについて考える。

スマッシュファクターはフェースの反発係数、ロフト、ヘッドウェイトなどによっても変化します。

以下は、計算によって導かれた理想値です。


ロフトによるスマッシュファクターの変化


ヘッドウェイト 200g

COR 0.83


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ロフト10度では、SFは1.47以下です。

人によっては、ダイナミックロフトが大きく変化するのでスマッシュファクターも変化します。

一般的には、10度のヘッドでダイナミックロフトは13~15度くらいになるので、1.42~1.44くらいになるのではないでしょうか?

したがって、昨日の記事であげたファントムカメラのデータ(1.43)は妥当な数字であると思われます。


ヘッドウェイトによる変化


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現在のヘッドは190g~200gが多くなっています。

したがって、スマッシュファクターは1.45~1.47になります。

長尺ドライバーなどは180g~185g程度のヘッドを使用することが多いので、1.44から1.45程度が理想値になります。

現実には1.42前後が多いのではないかと思われます。


クラブ別のスマッシュファクター


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上表のスマッシュファクターは、理想的なショットの場合です。

現実のショットから得たトラックマンとファントムカメラのデータを比べると、やはりファントムカメラのデータのほうが現実に近いと思われます。

トラックマンの数値は大き目になる傾向があるようです。


最近はトラックマンやフライトスコープのデータがアチコチで見られるようになってきましたが、

スマッシュファクターが1.48以上のデータの場合は、


■ヘッドスピードの測定値が適正でない(ヘッド形状により誤差が大きい)

■トウ寄りでインパクトしている

というようなことを考えに入れて、自分なりに補正したほうが良いと思います。


そしてもう一つ・・・・・・

ヘッドは工業製品ですから、どうしても個々のヘッドを比較するとCORのバラツキが出てきてしまいます。

したがって、ツァープロのスマッシュファクターが高いのは、メーカーが契約プロにCOR値の高いヘッドを供給しているのではないか・・・・ということも考えられます。


さらに、販促用にメーカーが用意したデモクラブの場合、あらかじめ用意したCORの高いヘッドを使用しているということは十分に考えられることだと思われます。


現実に、私の知人が悲惨な目にあったことがあります。

フライトスコープを使ってデモクラブ(メーカー仕様)のデータを取ったときにはかなり良い数値が出ていたので、同じスペックのモデルを購入してデータを取ったところ、全然ボールスピードが出なかったのです。

こういった経験をもつ人は、結構多いのではないでしょうか?


大手メーカーに比べて、地クラブメーカーは生産量が少ないので全数検査をしているところが多いということですから、地クラブメーカーの製品のほうが当たり外れは少ないかもしれません。

ただし、地クラブメーカーの製品でも芳しくない製品は結構ありましたけどね(^^;)