天竜川シンポジウム | 白鳥まさのりのブログ

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「平成18年7月豪雨」から10年。

 

今年は、節目の年です。

今回、町も主催ではありましたが、天竜川上流河川事務所の全面的な企画運営で「天竜川シンポジウム」が開催されました。

会場の伊那プリンスホテルは、ほぼ満員、400人を超えるご参加をいただきました。

国、県、市町村関係者のほか、建設業者、一般市民の方も聴講いただきました。

さすがに「天上」さんです。お疲れ様でした。

 

18年7月の災害は、観測史上最大の降雨量を記録し、各地に災害を引き起こしました。

諏訪湖流域が一番被害が大きかったわけですが、箕輪町でも、北小河内中村で土砂災害が起こり、松島北島では天竜川が決壊をしました。幸い、死者はありませんでしたが、36災害以来の大災害となりました。

 

 

シンポジウムの基調講演には、普段、なかなかお招きできない講師の皆さんにお越しいただきました。

箕輪町出身で前国土地理院院長の小池剛氏と名古屋気象台次長の山下寛氏が、災害や降雨について興味深いお話しをされました。

 

小池さんは、国土交通省時代の経験から、初動の大切さを指摘されました。

(小池さんのまとめ)

 

 

山下さんは、最近の降雨の状況について、短時間で局所的で早めの非難が重要と指摘。

また、この地域は、九州、四国地方と違い、降雨に弱い地域である旨を話されました。信州は、北海道などと並び降雨量が少ない、そのため地域も人も対処できないと。 災害に弱い地域であること。

(山下さんのまとめ)

 

基調講演の後、パネルディスカッションを行いました。

当時の天竜川上流河川事務所の三上所長にもお越しいただき振り返っていただきました。

現場対応をしていただいた行政の皆さん、建設関係の皆さんに改めて感謝です。

私も、場違いですが参加させてもらいましたが、大規模災害に学び、次世代に伝えていくことの重要性を再認識しました。

伊那ケーブルの平山アナウンサーも地域の皆さんの緊迫した状況を話されましたし、天竜川の決壊も最小限の被害で済んだ状況を確認することができました。

当時のお話をされる皆さんは、何か戦友のような感じでした。

 

私からは、地域防災の観点で、災害を忘れず伝承していく必要があること、ハード面の更なる改修とともに、自助、公助、共助の徹底、避難勧告の出し方などについてお話をしました。

 

 

また、同日は、箕輪町北島災害伝承公園をサテライト会場に、災害パネル展やクイズ、高所作業車体験などのイベントも行いました。