人生とは戦いなのだ | 白クマの妻は今

白クマの妻は今

外国の白クマを夫にしたら予想外のイケメン子グマが2匹も出てきた。どぉする?


「私は、なぜ男性と女性が全く同じであると考え、
男女の間の素晴らしい違いを否定する人たちがいるのか
理解できません」
と、その人は言ったらしい。

毎年、子グマ達の通うアメリカの公立小学校では
一風変わったイベントがあり、その日、生徒達はみな、
詩を一編、紙に書いてポケットに入れてすごす。

休み時間になると、生徒達はこぞって校庭や廊下に出て行き
先生方や、職員、ボランティアを捕まえては行列を作り、
自分のポケットの詩を朗読する。

すると、切符のようなものやスタンプやシールなどが
もらえて、何回朗読したかが数えられるようになっている。
らしい。

クラスによっては、その日の終りに景品が出たりするらしい。

持ち歩く詩は、有名な詩人の作でも良いし、
自分が書いたものでも良い。

この日を学校では「Poem in the Pocket」と呼ぶ。
まんまだね。

この日に備えて、学校からはプリントが配布される。
いつもの「ボランティア募集」と、
「子供達が詩を選ぶのを手伝ってあげてください」
というお知らせだ。

詩、ねえ・・・。

クマ妻は詩は好きな方である。
古典も現代詩も割と、好き。
特に好きな詩人がいるわけではないけれど。

それで、「さて困ったな」と思った。

子グマ達はまだ詩が書けるほどの英語力なんてないし、
選べるほどの英語力もない。
となると、クマ妻が選んで紙に書いて説明して
練習させておかねばなるまいよ。

あまり長いものでは子グマ達も無理があるだろうし、
「百人一首でも訳してみるかあ~?」
などと考えたが、色恋の歌を読む年ではないし、
また、詩などというものは、その言語でなければ
本当の意味は絶対に伝わらないとクマ妻は考える。

白クマにこのイベントのことを説明し、
「あなたさあ、好きな詩人とか、いる?」
と聞いた。

「詩人なあ・・・。詩は嫌いじゃないけど
有名な詩人なんてよく知らんなあ。
TSエリオットとかかあ?」

白クマも、クマ妻と同じレベルだと理解する。

「ジョン・レノンの曲の一節でも書き出すかあ?」
などと考えていた時に、ふと、思い出したのが
上記の発言の人である。

「ああ、あの人は詩のようなものも沢山書いてたよなあ。
英語じゃないだろうけど、英訳はあるよなあ」

ちょっと調べたら、どんぴしゃずばりだった。

それで、クマ妻が子グマ1の為に選んで書き出し、
練習させた詩がこれである。
クマ妻訳で申し訳ないが、よろしければご鑑賞ください。

「人生は」
人生はチャンス、そこから利を得なさい
人生は美しい、誉めたたえなさい
人生は恵み、味わいなさい
人生は夢、実現しなさい
人生は挑戦、受けて立ちなさい
人生は義務、最後まで果たしなさい
人生はゲーム、楽しみなさい
人生は約束、守りなさい
人生は悲哀、立ち直りなさい
人生は歌、歌いなさい
人生は苦しい戦い、受け止めなさい
人生は悲劇、向き合いなさい
人生は冒険、やってみなさい
人生は運、作り出しなさい
人生は貴とすぎる、破壊してはいけない
人生は人生、戦いなさい

英語ではこうなる。

”Life Is ..."
Life is an opportunity, benefit from it.
Life is beauty, admire it.
Life is bliss, taste it.
Life is a dream, realize it.
Life is a challenge, meet it.
Life is a duty, complete it.
Life is a game, play it.
Life is a promise, fulfill it.
Life is sorrow, overcome it.
Life is a song, sing it.
Life is a struggle, accept it.
Life is a tragedy, confront it.
Life is an adventure, dare it.
Life is luck, make it.
Life is too precious, do not destroy it.
Life is life, fight for it.

非常に翻訳するのが難しかった。<クマ妻の未熟

しかし、子グマ1は結構上手に暗唱できて
先生方にお褒めの言葉をいただき、
担任は感動してくださって、この詩を音楽に載せている
ウェブサイトなどを検索してメールをくださった。

こんなに力強いメッセージを、
こんなにも熱く語ったのは女性である。
なんという果敢な姿だろう。
あまりにも強い心である。
どれだけの苦しみと向き合って、負けずにいた人。
こんな人が自分の親や兄弟や伴侶だったら、
ちょっと辛いかもしれないほどの人。

その人は、マザー・テレサ。
この詩からは、叫び声が聴こえる。


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