エンジンの音 轟々と 隼は征く 雲の果て
GW直後から作り始めたフジミ 1/72 一式戦闘機・隼Ⅰ型 ’加藤隊長機’ですが、ようやく完成と相成りました。例によって終盤でバタバタしていたのもありまして、比較的簡単なキットと思われますがやけに手間取りました。しかし、これで気分はいつでも’加藤隼戦闘隊’です。今度これを使って糞コラ画像でも作ろうと思います。
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この製作を通じて思ったこと
いくつかありますので、メモしておこうと思います。①デカール表現部分を塗装してもいいのでは
今回だと、胴体・主翼・垂直尾翼に陸軍第64飛行戦隊を表すラインが入っています。これはデカールがあるので貼ってすませましたが、これに限らずラインや模様を単純にデカールを貼っただけだと、何だか本体から浮いて見えるような気がするのです。
先輩諸氏の制作記などを覗いてみても、デカールで処理できるところを敢えて塗装して表現していることが多々あります。今回特にこのようなことを思ったので、そのうちチャレンジしてみようと思いました。
こういったラインや模様、デカールだと長さが足りなかったりはみ出したりするものです。これを下手にいじると破損したりするので、あまり気が進みません。何度かやらかしていますが、だったら最初から塗装してみてもいいのかな、と。
②サッサと主要部分を組立ようじゃないか
僕は、できる塗装は先に済ませておく傾向にあります。夢中になりすぎてかどうか知りませんが、たまに仮組みを怠ってしまうことがあります。で、組む段階になって合わないだの何だのと問題が発生し、手間取る要因にもなっているような気がするのです。
今回、キットが簡単ということもあって、早い段階で一度ザックリ仮組みしてみました。なので、後から「あそこが合わない」とか「ここを処理し忘れた」ということがなく、後半ほぼほぼ塗装に時間を費やすことになりました。早々に「組んだらこうなる」というものが見えているのは、いいことなのかもしれません。
③ホドホドで妥協するのもいいんじゃないか
僕は決して、完璧主義ではありません。が、ちょいちょい些細なことが気になって寄り道し、時間を食います。そしていい確率で、面倒なことになります。そうです、せっかく楽しくプラモデルを作っているのに、面倒なことになるのです。これはいかん。
今回の「一式戦闘機」では、やっぱり些細な部分でいくつか寄り道をしたために、(見た目の効果が殆どないにも拘らず)面倒なことを繰り返しました。意外に難産になってしまったような気がします。
例えば、このキットでは主翼に照明クリアパーツがついています。
が、これは今回作っている「一式戦闘機」の「Ⅰ型」にはないものです。後期の「Ⅱ型」以降のものです。完成間近になってこれに気づき、埋める処理をしました。気にしなければそれでいい程度のモノですが、気になってしまったから仕方ない。
せっかく細かいことをやってみようとしても、技術が追い付かないし面倒なことになるし、その割にあまり見映えしない。あまりいいことがありません。なので、しばらくはあまり細かいことを気にせずガシガシ組んでいきたいと思います。
定例の自己満足展示会
前置きが長くなりましたが、祝☆完成ということでいつもどおり自己満足に画像を貼っておきましょう。試しに、最後の方にウォッシングなるものにチャレンジしたわけです。といっても、今回やる気になったスミ入れの延長です。スミ入れ塗料を胴体全体にまぶして雑に拭き、汚れを作ってみました。が、こうして撮影してみると別に何の変わりもないという。まあ、そんなものです。実物は、もうちょっと使用感が出ているんですけどね。特に胴体上面は、画像よりもっと汚れています。しょうがない、練習だ。
そして、胴体前部にそそり立っているアンテナは自作です。知らないうちに紛失してしまったので、プラ棒を削って適当に拵えました。プラ棒が早速役に立ちました。他にも終盤になって、ピトー管を曲げたり主脚を折ったりするなど、やらかしています。
ともあれ、好きな機体のひとつである「隼」がようやく出来上がりました。似たようなフォルムを持つ零式艦上戦闘機に比べると直線的で地味かもしれませんが、大戦末期における日本陸軍戦闘機の原点になった機種です。零戦二一型と同じような魅力を感じます。
さあ、あとはYS11だ。
⇒YS-11の制作記