今日は朝から小雨がパラついたりやんだりしていましたが、午後3時を回ったころから傘が必要なくらいになりました。
そして午後5時ごろには、本降りとなり、これなら干上がった川も回復すると思ったのですが、2時間ももちませんでした。
川の上流の方の雨量は分かりませんが、この程度だと、川底に浸みこんでしまい、川として流れるまでには至らないのではないかと魚達が心配です。
午後風も感じないほど弱かったので、千畳敷に行ってみました。
千畳敷の手前の松林です。
濡れてしっとりしていました。
松林の中には、感じの良い憩いのテーブルとイスがありますが、未だここに座られている人を見かけたことがありません。
千畳敷を訪れた殆どの方は、その存在を知らないのかもしれませんね。もったいない話です。
冬場はどうかと思いますが、夏場は涼しいと思います。
松林を越えると広い駐車場があります。
以前は、この駐車場も平な岩場だったそうです。
そうしてみると、千畳敷はもっと広かったのですね。
行ったときは、雨が殆ど降っておらず、傘は必要ありませんでした。
よく訪れる台湾の方向を見ながら、台湾での想い出を懐かしく思い浮かべていました。
規模的には、よく管理されていて有料の台湾の 「 野柳地質公園 」 よりも大分小さいのですが、野柳地質公園の地質とよく似ています。
暫くして濡れるほどの雨が降り出したので、傘を取りに行き、誰も居なくなった千畳敷をのんびり観察しました。
今まで、全体としての景色を中心に見ていましたが、こうして誰も居ない千畳敷を見ていると、面白い岩や石が格好あり、楽しませてくれました。、
不思議ですね。
この石の下は、下の岩盤とくっ付いています。
ですから、転がって来た石ではなさそうです。
いつも漠然と見ている景色ですが、こうして見ていると、本当に新鮮な感じがします。
下の地層ともまるっきり違います。
自然がなす芸術は真似ができませんね。
以前にもご紹介したことのある、中央の大きな岩の塊りは、昨年の台風で、抉られて千切れて飛んできた岩の塊りです。
先ほどの岩の塊り ( 写真中央やや左 ) は、おそらく、この所 ( 写真中央のやや右下 ) から千切れて飛んできたものと思われます。
ここです。
こうして見ていると、飽きませんね。
この赤茶色ぽく見えている部分は、昨年の台風で、表面が抉り取られて新たにあらわれた所です。
抉られて表面に出た岩の部分に、堆積層の表面に、水や空気が流れることにより作られる波状の蓮痕化石 ( リップルマーク ) がありました。大昔、海の底だったことが分かりますね。
こちらは、以前から見えていた蓮痕化石 ( リップルマーク ) です。
かなり広範囲にありますね。
千畳敷は、全体をみたり部分を見たり、見所が沢山あります。
こちらは、生き物が生きていた証、生痕化石です。
結構広範囲にあります。
以前、学者からお聞きした所では、ゴカイの一種が生きていた証ではないかとのことでした。
今日は、一番下まで下りて行っていませんが、千畳敷に来られて、もしお時間がおありでしたら、リピーターの方でも、ゆっくりと岩場を観察されると新しい発見があるかもしれません。
でも、残念ですね。
あまり管理されていませんから、岩場への落書きが相変わらずあります。
捕まれば罰せられるのに、どうして 「 犯人は私です。 」 と証拠を残して、犯罪を犯すのか不思議なくらいです。
こんなこと彫っても、恋愛が上手く行くはずがありません。
現に、ハートが崩れかけています。
こちらは、最近彫られたもので、「 AYANA 」 と彫られています。
昨年は、彫りかけた数人に注意をしてやめさせましたが、今年は見かけたら、積極的に通報することとしたいと思っています。
捕まれば、10万円以下の罰金です。
住民税などに比べて安すぎますね。でも、前科が付きますから。
雨の中でしたが、それはそれで楽しく千畳敷を楽しむことができました。