そこまでモータースポーツに詳しいわけでもないですが、やはり昨日のル・マン24時間耐久レースについては触れておきたい。

日本ではモータースポーツが全くと言っていいほど文化になっておらずテレビ地上波の中継もなくなり、一部の愛好家のみにとどまっていることが非常に残念です。

それでもustreamなどネット中継が存在するだけありがたいと言えるのですが。

 

 

結論から言うとトヨタはまたしても勝てなかった。

それでも23時間54分の時点ではトヨタTS050(5号車)トップを走っていて、Car Watchが誤報を出すくらい誰もが勝利を疑わなかった。

ところが、5号車にマシントラブルが発生、ペースが上がらない。

更に、よりにもよってコントロールラインを超えた直後、その5号車が停止してしまった。

この時点で残り3分。

止まってしまったトヨタのマシンの真横をポルシェ919(2号車)が駆け抜けてゆき、優勝。

映画の脚本でも出てこない劇的な幕切れでした。

 

こうして、トヨタにとって悲願の初優勝は目前で泡となって消えてしまった。

しかも、5号車は最終ラップを規定タイムで周回できず完走すら認められなかった。

 ※止まってしまった場所がコントロールラインを超えてしまっていたので、完走するためにはもう1周しなければならないため

 

 

 

最後まであきらめず連覇を果たしたポルシェも素晴らしいし、敗れはしたものの見事なパフォーマンスを見せたトヨタも素晴らしい。

私たちがこの事例から学ぶべきことは、最後の最後までものごとの行方は分からない、ということ。

どんなに優位な立場であっても、完全に勝負がつくまでは勝ちではない。

そんな当たり前のことだけれど、改めて再確認。

 

 

レース後、豊田章男社長はコメントで悔しさをあらわにしつつ来年以降のル・マン参戦に意欲を示しました。

ポルシェは来年さらに強くなるだろうし、アウディだって黙っていない。

トヨタの挑戦は続くけれど、いちモータースポーツファンとして応援しています。