安保徹先生の講演の続きです。
成人している私たちのだれもが、多かれ少なかれ、がん細胞を持っています。
私たちの体の中で、毎日がん細胞は誕生しているのです。
では、その増殖を抑えて、がんを発症しないためには、あるいは、初期のがんを
大きくしないで共存するためにはどうしたらよいのか
そのためのガイドが以下の4カ条です。
(1)体を温めること
とにかく、お風呂にゆっくりつかって体を温めること
がんを発症していても、初期段階なら、1カ月間、毎日湯船につかって体を温めることで
がんをやっつけることができます。
39度以上になると、がん細胞も暑くてやっていられないのです。
解糖系の分裂は、低温でないと起こりません。
体温を上げて、がんの増殖を防ぎましょう。
(2)深呼吸をすること
「深呼吸はぁ、いつすればいいかというと、ひまなときにすればいいんですね~」
安保先生が、朴訥とした 青森なまりで そう言うと、場内に笑いが起きました。
ヨガ、太極拳、真向法など、さまざまな健康法に、深呼吸が取り入れられています。
現代人は呼吸の浅い人が多いと言われています。忙しいと自然にそうなってしまう
のです。深い呼吸で酸素をたっぷり採り入れることが大切。
さらに、深い呼吸でリラックスすることができれば、副交感神経が優位になります。
がん細胞は、交感神経が優位のときに分裂しやすいし、酸素嫌いであることから
も、がん抑制のために深呼吸が役立つことがわかります。
(3)お通じをよくすること
消化管・腸管の免疫力を高めるには、腸の内部環境を整えてやることが大切。
そのためには、未精白の穀類・野菜・キノコを摂りましょう。
これらの食物を積極的に摂ることによって、消化活動が活発になると同時に
私たちの消化を助けてくれる腸内細菌が繁殖しやすくなります。
反対に、便秘になると便が腸内に停滞し、異常発酵して毒ガスを発生します。
黒い便はph8で臭い。茶色い便はph7でそれほど臭くなく、黄色い便はph6で、
ほとんど匂いません。
顔色がよくて、便の色もよければ、がんを免れることができます。
(4)がんの恐怖から逃れること
恐怖や精神的なストレスはがんを悪化させます。
がんを増殖させないためには、穏やかな気持ちでいることが大切。
医者の中には、治療に引き込むために、「この治療をしないと命の保証は
ありませんよ」などと脅す人もいます。そういう医者は【自信のない人】。
「そういう医者にめぐりあったら、『あ~、この人自信ないんだなぁ…』と、深刻に
とらえないでゆるしてあげてくださいね~。」
また、「そういう医者ほど、治療法に反対したときに怒り狂うんですね~。
怒る人は余裕のない人。敗北の世界にいる人は怒りだすんですね~。」
という安保先生に、場内大ウケ
「抗がん剤や放射線治療を勧められたときは、『今、私はがんを宣告されて
非常にショックを受けています。とても、そんな治療に耐えていける状態では
ないので、少し体力をつけてからお願いします』 と言えばいいんですね~。
相手を傷つけないように してあげましょう。」
これまた、場内にあたたかい笑い声が満ちていきます。
さらに、安保式コミュニケーション術は、対医師だけでなく、がん細胞に対しても
効果を発揮します。
がんの成り立ちは、20億年前の先祖細胞そのものです。だから、
「がんになったら、『おなつかしゅうございます』 と言ってあげましょう。そして
『せっかくできたんだから、3年くらいは消えないでください』 と言ってあげると
いいですね。」
おびえの世界はがんを招きます。
急いで消そうとすると、それがプレッシャーになり、またがんを再発します。
安保先生、いい味出してるでしょう
以上、安保徹先生による「がんにならない生き方」のご紹介でした。