使命感が利益につながる | 西田 芳明の一刀両断!!

西田 芳明の一刀両断!!

大阪のちょっと変わった(?)建築会社社長の、タメになる経営哲学から日常の様子までをありのままに綴っています。

私は、利益は経営者の「使命感」がつくると思っています。

 

お客様も、下請け業者も、みんなが喜ぶ建物づくりをすることが、

自社と社員の喜びにもなるということを、ローコストマンションの

開発で私は確信しました。

 

「かっこいい、いい建物やなぁ。」

「全然メンテナンスかからんなあ。」

という声を聞くと、これ以上なく嬉しく感じます。

 

ここで経営者や現場の責任者の皆様にわかって頂きたいのは、

建築費をカットすることが最大の目的ではないと言うことです。

 

わが社が目指しているのは、

まずお客様に喜んでもらえるマンションを作ることです。

 

 

私が建築の仕事ではなく、ほかの業種に就いたとしても、

やはりお客様の喜ぶ顔を見るにはどうすればよいか考えたでしょう。

建築屋だったから、ローコストマンションに目を付けて安くていい

マンションを提供する方法をとったのです。

 

 

つまり、お客様の幸せありきなのです。

 

 

ローコストマンションの開発後、様々な業者さんから

「話を聞きたい」という電話が殺到しました。

 

 

ところが、来訪された方たちは

・値段はいくらか。

・工費はいくらか。

という話で終わってしまうのです。

 

 

どれだけ安く出来たかと数字を聞いて帰ってしまう。

単価にしか興味がないのです。

 

私はコストダウンのノウハウだけでなく、

何故ローコストマンションを手がけようとしたのか、

経営論から聞いてほしかったのです。

 

前回もお話しましたが、我が社は会社の経営を

伸ばすことで、「人づくりをする」という使命があります。

 

コストダウンはその為の手段であって目的ではないのです。

 

なのに、来訪された方々は口をそろえて単価の話をし、

自社の工事で協力業者にそれより安い値段で

「やれ」と強要する。

 

そうすると、その会社のお客様は安くなって喜ぶ

かもしれませんが、協力業者は泣くことになります。

 

いくら単価を下げても経営の目的がなければ、

コストダウンそのものが目的になってしまうでしょう。

そうなれば行き着くところは値下げ競争になってしまいます。

 

そうなってしまっては「経営」とはいえないでしょう。

ですので、そうならない為にも

経営者が使命感をもって取り組むことが重要

になってきます。

 

そして、それが利益に繋がるのです。