皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。
<前回からの続き>
今回からは、
「相手への依存」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けてお書きしたいと思います。
<相手への依存によって
恋愛/結婚がうまくいかない人の例>
例:
「A子さんは20歳の女子大生です。
友達は多いのですが、悩み事があると、
すぐ友達やお母さんに話して慰めてもらい、
また寂しがり屋で、友達と一緒でないと
独りではカフェやトイレにも行けません。
でも、そんな彼女の事を
友人達は好意的に見てくれていて
”A子の甘えたさんの所が可愛い”
と思ってくれる友人も居ました。
そして彼女は彼氏にも
”ねえ・・・寂しいからもうちょっと一緒に居よ?”
とデートの後に駄々をこねたり、
社会人の彼氏が
”今度の休みは大事なプレゼンの準備を
しなきゃいけないから会えない!”
等と言おうものなら、
”仕事と私とどっちが大事なのよ!”
と拗ねたりしました。
そんな彼女の”ワガママ”に
次第にうんざりしてきた彼氏は
彼女と徐々に距離を取っていきました。」
<解説>
上のA子さんの例では、
母親や友人、彼氏を””安全基地”と認識している点から
幼い頃の愛着形成は成されていると考えて良いでしょう。
ただ、
その次の段階で必要とされる
愛着の内在化(内的作業モデルの確立)という点では、
疑問が残ります。
特に、自己慰撫力や感情の耐性、
つまり
自分の感情等の自律神経系を「自動調整」
(自分独りで落ち/着く)する能力が、
あまり身についていないと考えられます。
ですから、
寂しさや不安等が生じた時に、
自分で自分の機嫌を取ってあげる事ができず、
他人に調整してもらう必要が出てきてしまい、
それを彼氏が鬱陶しがる、
という構図が出来上がります。
安定型の愛着をもたらす親は、
ストレスから子供の興奮が高まったら、
安心を与え落ち着かせたり、
逆に子供の気分が落ち込んでいる時は、
気分転換させたり元気づけたりして
活力を取り戻そうとします。
こういった、
子供の自律神経系(感情等)の調整をする事を
「相互調整」(他者によって落ち着く)と言います。
そして、
こういった感情と身体の体験を繰り返してゆくと、
それが潜在的な手続き記憶となり、
子供の脳の右眼窩前頭前野の発達が促進され、
自己慰撫力や感情の耐性、
つまり
「自動調整」(自分独りで落ち/着く)する能力
が身について来ると考えられています。
ところが、
①親の愛情が深すぎる為に、
子が大きくなってもずっと「相互調整」を続けた場合、
或いは
②子がいくつになっても親離れできずに、
「自動調整」する能力が身につかなかった場合
(恐らく子が極端な感覚過敏を有していると、
そこから生じる情動に圧倒されるから
独りでは難しくなるのではないか?
と私は考えています)、
等は、
いずれも
右眼窩前頭前野の発達が遅れる等の理由によって、
「自動調整」する力が不足して依存的になるのでは?
と思います。
次回は、
「相手への依存」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けて、その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
それでは今日も良い変化を
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