皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。
<前回からの続き>
今回からは
アダルトチルドレンの世代間連鎖(伝達)について
の私見をお書きしたいと思います。
そもそも世代間連鎖(伝達)とは、
我が子を肉体的・精神的に虐待したり、
ネグレクトしたり、精神的に支配したり、
我が子に依存したり、
子供の気持ちを汲み取らず、愛情をかけない等の
所謂”毒親”の許で育った子が
アダルトチルドレンとなり、
その子が親になった時に、我が子に対しても
自分の親と同じような”毒親”になってしまい、
自らの子もアダルトチルドレンになってしまう・・・、
といった状態と言えるでしょう。
(※例えば、親に虐待されて育った子が
親になった時に、我が子にも
自分がされてきたのと同じように虐待してしまう)
それでは一体、親から子へ、子から孫へ、
”何が”連鎖しているのでしょうか?
私の考えでは、
連鎖する因子としては以下の2つ
があげられると思います。
<ACの世代間で連鎖するもの>
①遺伝的要因による伝達
→「感覚の極端さ」(感覚過敏・感覚鈍麻)、
「共感力の不足」、「集中力や拘りの強さ」」、
「新規探求・刺激追究の傾向が強い」等の
特性は主に遺伝によるものと考えられます。
例えば、
「共感力の不足」と「拘りの強さ」を
併せ持っていれば、
子の気持ちを考える事無く
「子は親の言う事をきくものだ」という拘り
を押し通して、
思い通りにならない子を虐待してしまうかも
知れません。
或いは、
「感覚過敏」と「強い刺激追究の傾向」を
併せ持ってると、
子の鳴き声や我が儘を出し始めた夫の変化に
敏感になってイライラし、
加えて子の世話や夫の束縛等で
刺激追究の自由を奪われた様に感じて、
子を放っぽり出して、
自分は遊びや社交にうつつを抜かす
様になるかも知れません。
そして、
こういった特性は遺伝する可能性がある
と考えられますので、
そうした場合は、
我が子に対して親と同じ様な行動を採ってしまう
事もあるでしょう。
※こうした因子による”特性”は、
愛着の未形成等の環境因によって
より強化されるとも考えられます。
②後天的要因による伝達
(1)パターンによる伝達
→例えば、
(毒)親が「強い刺激追究の傾向」を持っていて、
その刺激の満たし方として、
「酒を浴びる様に飲んで、子に暴力を振るう」
という形をとっていた場合、
その環境で育った(同じ刺激追究の傾向を持った)
子は、
「酒を飲んで、子に暴力を振るう」
というパターンの刺激の満たし方を”学習”する
かも知れません。
(2)自己否定的な考え方の伝達
→(毒)親から否定されて育った子は、
自己否定的な考え方を持つでしょう。
その子が親になった時に
その自己像を変える事ができてなかった場合は、
子を否定したり、
自己否定から逃れる為の道具として子を支配し、
結果として、
またその子も自己否定的な考え方を持つ
可能性はあるでしょう。
(3)自己否定から逃れる為の条件の伝達
→毒親の許で育ち、
自己否定から逃れる為の”条件”(~ねばならない等)
を作ってしまった子が親になった時にも、
その”条件”を保持し続けていると、
その条件に適合しない我が子を愛する事ができず、
(逆に責めてしまい)
結果、子は親と同じ条件を持つに至り、
自由を妨げられて生き辛くなると考えられます。
次回は
アダルトチルドレンの世代間連鎖(伝達)を
どうすれば食い止める事ができるのか?
についてのヒントをお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
それでは今日も良い変化を
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