HSPの辛い反応パターンを変える② | 大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

うつ、不安、不登校など、様々な神経症やお悩みを少しでも軽くする為の
ヒントを開業カウンセラー(公認心理師)がお伝えしてゆきます。

皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。

 

 

<前回からの続き>


今回も引き続きHSPの人が陥りやすい、
「ネガティブな感情」を相手や自分にもたらしてしまう
自身の内面
(無意識)での
「ネガティブ処理のパターン」

を変えてゆくヒントをお書きしたいと思います。


前回お約束しました通り、
HSPの方が無意識下
(扁桃体等の大脳辺縁系)

で行っている典型的な処理パターン

をもう少し詳しく見てゆきたいと思います。


①感度の鋭さ(S)によって、相手の表情や声

 態度等のいつもと違う”微妙な違い”を読み取る

→ある研究では、

 「新奇な事柄に出合うと扁桃体が興奮する」
 (脳幹にある青斑核ニューロンから

  扁桃体にノルアドレナリンが放出される為)

 という事がわかってきました。


 ですから、初対面の人や初めての場所、
 やった事のない事をする時など、

 ドキドキしたりワクワクしたりする訳です。


 そして、HSPの人は

 そのいつもとの違い(新奇)に対する
 感度が凄く鋭い(S)訳です。


 但し、リサ・フェルドマン・バレット博士の

 「構成主義的情動理論」を基にすると、

 「情動(感情)は概念や言葉を介して社会的に作られる」、

 つまり後から感情が作られるという事です。

 だとすれば、

 この段階では単に「扁桃体が興奮している」だけで、
 その後の
(無意識下での)処理によって

 感情が作られてゆく、と考えられます。
 


②過去の記憶ファルダーの中から特定のファイルを参照し 

 深く考えて意味づけをしてゆく、といった深い処理(D)
 を行う


→ここでは、扁桃体経由で記憶されている「感情フォルダー」
 を参照し続け、扁桃体の興奮の意味づけが行われている
 と考えられます。


例えば前述のAさんの例では、


「相手の感情フォルダー」の中の
「お母さんがこの様な表情や声をした以前の記憶」
を次々と思い出して

「お母さんは怒っているんだ」と意味づけし、


「相手の感情フォルダー」の中の「怒りファイル」を参照し、
そのファイルを更に処理し、

「私のせいでお母さんが怒っている」
といった小ファイルを選び、

 

「私の何がお母さんを怒らせたのだろうか?」
といった、意味づけを求める深い処理(D)

を行い続けている訳です。


そして、そのファイルの中に
「あの時は理不尽に怒られた・・・」
「あの時は妹も悪かったのに私だけ怒られた」

等の感情を伴う記憶が入っていると

扁桃体が益々興奮してゆく訳です。


③それにより扁桃体が過剰に興奮し、神経が高ぶる(O)


→この扁桃体の興奮に意味づけする為の深い処理(D)

 は続き、「自分の感情フォルダー」の「悲しみ」や「怒り」
 フォルダーを開け、

 

 「この興奮は、あの時感じた感情と同じ・・・

 つまり”怒りだ”とか”悲しみだ”」

 と興奮に(感情の)意味づけをしてゆきます


 そうなると意味づけと参照したファイルの記憶も合わさり、
 益々神経が高ぶってくるでしょう。


※怒りが止まらない人の中で、過去の事を次から次へと
  持ち出してきて怒り続ける人
がいますが、

  その人はまさにこの様な処理を行っている

  と考えられます


④参照したファイル特有の強い感情反応が生じる(E)


→そうして過剰な興奮によるストレスを解消する為に
 意味づけした感情を表出
(爆発)させてしまう

 のだと考えられます。


それでは次回はいよいよ、HSPの人が陥りやすい
「ネガティブな感情」を相手や自分ににもたらしてしまう
自身の内面(無意識)での「ネガティブ処理のパターン」

変えてゆく方法をお書きしたいと思います。
 

 


<次回へ続く> 

 

 

 

それでは今日も良い変化を

 

 


★お問い合わせ・ご相談は下記の私のホームページを
  
ご覧ください。

     新大阪駅 徒歩1分!
「心の相談ルーム」オアシス大阪
(超短期解決、全額返金保証制度有り)
//////////////////////////////////////////////////////////
↓ 今回の記事に共感して頂いたら、お手数ですが
  クリック応援をお願い致します。とても励みになります。

心理カウンセラー ブログランキングへ