心法書道の慧竹です。

いつもご覧いただきありがとうございます。

 

 

ブログアップが前後しましたが、昨年29日に最後のお稽古、子供たちの【書初め会】を行いました。恒例の学校課題の書初めです。

 

今回は、たっぷり練習してから清書に臨みました。

くたくたになりましたが、やっぱりいいのが書けましたね!お疲れさまでした。

 

 

そして休憩しながら【龍文化のお話】

龍は、中国において何千年も前から現在に至るまで、一度も廃れることなくずっと中国のシンボルとして認識されてきました。

 

① 龍ってなに?

② なんでそんな形なの?

③ どんな意味があるの?

 

龍についての考察は、諸説あるとは思いますが、恩師である佛濤老師の著書「心語」の中の「文化のルーツ<龍のトーテム>」から子供たちにお話ししました。著作権問題に触れますので詳細は掲載できませんが、要約したものをご紹介します。

 

龍は五千年前の中国、時の皇帝、軒猿黄帝が中国を統一したとき、ようやく手にした平和をいかに維持するべきか考えた末、考え出したトーテムです。

 

統一する前の各集落には、それぞれ固有のトーテム(集落の信仰の対象である様々な生物のこと、またその集落に属するものにとって切り離せられない象徴)があったわけですが、彼が勝利したのですから、自分の集落のトーテムである「亀」を掲げ、他のものは排除するのが通例でした。

 

しかし、彼は自身のトーテム「亀」をみんなの前で焼き捨て、見たこともないトーテムを掲げます。それは、亀の首、鹿の角、蛇の体、鷹の爪などなど、それぞれの集落のトーテムを合体させた「龍」だったのです。

 

つまり、龍の意味、その精神は、「調和」と「イノベーション」。

「調和」、異なるものが結合しようというとき、誰かの意見に誰かを完全に従わせるのではなく、必ずみんなの意見を合わせ持つということ、みんなの意見を相互に尊重し、みなで共有することを目指すということ。

そして「イノベーション」、新しいものを創造し社会のために活用すること、それが龍の精神です。

 

古代中国の精神は本当に素晴らしいですね。

中国人は龍の子孫だと自負しています。ですから、どのような時代においても、それぞれの書体、しかも多様な形で「龍」の文字が残っています。

子供たちは、何かとても壮大なことに触れたように、驚きと感動の目をして聞いてくれていました。

 

そこで、以前にも学んだ古代文字のうち、甲骨文、金文の両方で好きな字を選んで、小作品を作りました。

 

① 甲骨文は固い骨などに刻むように、つまり直線的に

② 金文は鋳込まれたように、つまり曲線も滑らかに柔らかみを意識して

 

 
 

 

我が国にも伝わった龍文化、その素晴らしい精神を子どもたちにこれからもずっと覚えていてほしいなと思います。

 

 

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