心法書道の慧竹です。

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千字文は、中国の古代の皇帝が自分の子供たちにの学びのために作らせた文章ですが、1000文字すべて違う漢字が用いられ、皇子たちは能書家(字の上手な人)が書いたその手本を見て、字の書き方を一生懸命練習しました。

 

千字文は、中国の天文・地理・自然科学・歴史・政治などなど、当時の知恵が凝縮された内容となっていて、じっくりと読み込むと、その背後にある中国思想や哲学を色濃く感じられるとても面白い内容となっています。

この千字文、日本でも伝わってきた当時から書道の手本として老若男女、大変活用されてきたものです。

 

今回の体験クラスは、とにかく毎週一時間半、千字文をこつこつ書き続けて、字の上達はもとより、脳活として人生の習慣にしていきませんか!というクラスの体験教室でした。

 

この猛暑の中、体験に来てくださったAさん、好きな千字文を選んでいただいたのですが、何気なく最初に手に取ったのは、文徴明でした。が、迷って最終的に智永の千字文になりました。

智永、やはり人気ですね。

 

こちらが文徴明の行草千字文巻、晩年の書ですが形の格好良さを意識した感があり、案外あっさりとわかりやすい人物像が窺えます。

 

文徴明 行草千字文巻

 

 

ほとんど経験がないとのことでしたが、智永の千字文、四文字でも様になっています、素晴らしい!

今回は体験ということもあり、お手本を用意しました。生徒さんのレベルに合わせてですが、お稽古ではできる限り、智永の本物を見て書けるように指導します。

 

小さなことでも着実にできるようになっていくと自信になり、以前の作品を振り返ったとき、自分の成長を必ず感じられます。

 

運動などの体力面では難しいですが、書の力量は年齢関係なく、やればやるほどついてきますし、若いころにはわからなかった味わいというものが感じられるようになるのも、生きてきた経験と比例して増していくと信じています。

 

書の世界、一歩踏みこんでくださると沼です(笑)

楽しいこといっぱいですので、ご一緒に学んでまいりましょう!

 

千字文教室 体験講座

 

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