SHINA | 足立区のパン屋さん 台東区のパン屋さん

足立区のパン屋さん 台東区のパン屋さん

フリーアナウンサー篠崎 菜穂子が、足立区、台東区など下町のパン屋さんを紹介します。

ベル2007年9月19日 

ケーブルテレビ足立「足立情報タイム530」でご紹介しました音譜


2007年3月30日にオープンしたばかりのお店。五反野駅から徒歩10分弱。静かな住宅街に突然現れるおしゃれなブーランジェリー。

赤い屋根が目印。店内には溶岩窯で焼いた一味違うパンが並びます。

ご主人の品川浩一さんは以前、鉄関係の会社で2年間働いていました。その後、パンが大好きだったご主人はパン作りの経験もないまま、浅草橋にあるパン屋「ドーメル」さんへ飛び込んだそうです。そこで10年間パン作りを学び、今年、晴れて独立した念願のお店です。

お店の「SHINA」という名前は、ご主人のドーメル時代のあだ名が「シナ」だったことからつけたそうです。

実はご主人がこのお店をオープンしたのは、ドーメルさんが某会社に買収されてしまったそうで、その「ドーメルの味を残したい」という思いがあったそうなんです。だから、作るパンも素材もほとんどがドーメルと同じものを使用しています。


実は・・・私も家のすぐそばにあったパン屋さんがドーメルさんで、私はドーメルさんのサンドイッチで育ったといっても過言ではないほど。本当に毎日のように通っていました。だから、初めてSHINAさんのサンドイッチを食べた時にすごく懐かしい味がする!と思ってホッとしたんですね~(^^)

もちろんドーメルさんの味を再現するだけではなく、ご主人のオリジナルの商品もあります。
パン作りは毎朝4時から。種類はおよそ60種。ご主人お一人で1日800個も焼くそうです。10年間のパンのストックはまだまだあるので、新作パンはまだまだ在庫があるとか?(笑)

そんなSHINAさんのパンは、ご主人が「すべてのパンにこだわっている」とおっしゃる通り、材料から1つ1つとても気を配っています。酵母は酒種あんぱんや菓子パン類は酒種、カンパーニュは自家製ブドウ種の天然酵母、イーストも3種類(生イースト、ドライイースト、インスタントイースト)を使い分けています。パンとの相性で選んでいるそうです。小麦粉も10種類をブレンドして使用。塩は沖縄の天然塩だそうです。

また特筆すべきは、この窯!

富士山の溶岩を使用して特別注文で作ったという溶岩窯だそう。溶岩窯は窯の下に富士山の溶岩が敷かれていて、パンを入れたとき、気泡に熱がこもるのでパンの中の温度が下げないで焼けるそうなんです。また遠赤外線効果もあり、水分を飛ばさず火が通るとか。

すごい!特に違いが出るのは食パンやフランスパンなど大型パンやハード系。

足立区内でこの窯を使用しているのはSHINAさんだけだそうですよ!

もちろんお惣菜類にも大変な気配りが。お惣菜類を担当するのは同じくドーメルに勤めていたパートナーの大谷智子さん。


手作り秘伝マヨネーズや無添加ポテトサラダ、フィリング、はぐくみ卵を使った手作りカスタードクリームやミルククリームもドーメル時代と同じものを同じ材料で忠実に再現。すべて自家製、手作りだそうです。

あんこもあんこ屋さんに頼んで、ドーメルさんと同じ配合で作ってもらっています。

人気があるのは「田舎パン」「丸ごとりんご」「塩豆あんぱん」「コロネ」など。ご主人が一番好きなのはやはり「食パン」だそうで、バターなどが入ったとてもリッチな配合になっているんだそうです。

最近は「イギリスパン」も人気で、こちらは食パンに比べ、シンプルな配合、卵やバターは使用していません。少量のドライイーストを使用し、長時間醗酵(7時間位)をかけ、小麦の旨味を最大限に引き出しています。

SHINAさんではフランスパンにもドライイーストを使用しているそうで、業者では珍しいとか。香りが気にならないんだそうです。


パン作りはまさに「生きがい」だというご主人。「パン作りは奥が深い、終わりがない」とおっしゃいます。物静かだけれど、パンへの情熱は人一倍。大変だけれど、お客さんが「美味しい!」と言ってくれるのが何より嬉しいそうです。「目指すパン屋さんは?」と伺うと「常にリピートしてもらえるようなパン屋さんでいたい」と素敵な笑顔で一言。

これからがますます楽しみなパン屋さんです。

溶岩窯で焼いた一味違うパンを、皆さんもぜひ食べてみて下さいね!


「SHINA 2」は、こちら


食パンSHINA

 住所 足立区中央本町3-10-24

 電話 03-3849-7286

 営業日・時間 火・水曜休み(祝日は営業) 

           AM7:00~PM7:00