今日で１月も終わり、年末年始商戦の結果も出てきている頃では無いでしょうか？
さまざまなお店でワゴンセールな【ＮＤＳ】ゼルダの伝説大地の汽笛ですが、
当然のように当店も多めに在庫を抱えてしまったわけですが、なぜこうなってしまったのでしょうか？
理由としてはいくつかありますが、最大の理由はコレだと思います。
■２～３週間分を発注してしまったこと。
発売日がクリスマス直前で、任天堂からのリピートが当分無いことが発注前の段階でわかっていました。
本来ならば、発売週の分だけ注文すれば良かったのですが、
リピートが無いだけに年末年始商戦の分を発売日の１ヶ月くらい前に注文したわけです。
問屋の方と相談しつつ注文数を調整していましたが、
当店の最初の予定発注数は全国ベースから見ても少なめでした。
問屋の方にも、全国的な注文数から見るとちょっと少なすぎる感がすると言われ、
年末年始にゼルダを欲しいと言われても用意できるかどうか任天堂さんのリピートが無いだけに不明ですよ。と言われました。
この問屋さんは結構お店思いで、常に適正な数を提案してくれるので非常に助かっています。
当時、イナズマイレブンやポケモンやトモコレ良く売れていたためどのお店もゼルダに結構期待していたのだと思います。
自分が考えていた数よりも、圧倒的に多かったのが印象的でした。
結果としてゼルダは約５０万本全国で売れたわけですが、ゼルダにしては最低ラインをやっと超えた感がします。
全国で５０万本なら当店なら２０本～３０本くらいが売れる目安になりますが、
発注数が多いだけに消化率６０％～７０％でも非常に厳しい数字ですね。
■任天堂系商品流通の構造的な問題
任天堂系商品は、当店のような小さいお店ですと任天堂に直接注文するわけではありません。
大小さまざまですが、任天堂系をメインで扱う問屋に注文をします。
ソニー系はメーカー直の流通が多く、問屋を間に挟むことが非常に稀なのです。
店頭にさえ在庫がだぶついたゼルダですから、当然のように問屋にも在庫があふれていました。
初心会系の問屋であるのならば、ゼルダを値下げして流すことは無いのでしょうけれど、
小さな問屋はゼルダを大量に抱えているわけにもいかないので値下げして流すことが多いです。
問屋から流通する価格が下がると一気に値下げが加速していきます。
これが一番厳しいです。
ゼルダを店頭で２９８０円で販売しても十分利益が取れる金額で問屋から流れてしまうと、
３９８０円でゼルダを販売しても売れなくなりますので、やはり２９８０円に下げる必要が出てきます。
こうなるとゲーム屋も赤字で売りさばく必要が出てきて、身を削ることになりますね。
任天堂系の商品は、値下げして流通させる問屋が絡んでいるので外したら大暴落する危険があります。
モンスターハンター３も同様でした。
ゲーム屋が自分の店で在庫的に重いものを値下げして売るだけならば、さほど相場は下がらないのですが、
問屋が安く流通させてしまうともうダメですね。
■マリオが強すぎた
年末商戦でＷｉｉのマリオが強すぎて需要を一気に持っていってしまった感が年末商戦ではありました。
ゼルダの発注前段階では、ここまでマリオ一強だとは誰も考えてなかったと思われます。
当然ゼルダよりもマリオでしたので、マリオがあるのならゼルダは売れません。
まぁ、結果論ですが任天堂さんは今年ＷｉｉのＣＭばかりでＤＳに力を入れてなかった感がありました。
任天堂系商品は、普段ゲームをやらない層を狙ってきますのでＣＭって重要ですね。
それがＷｉｉ重視であるのならば、当然のようにマリオがより一層売れるようになるわけです。
ここだけの話、○プ○ンの任天堂系タイトルはなぜか問屋の相場が下がることが多いです。
裁判モノもや○ックマン系ももれなく暴落します。
売れていないわけじゃないんだから、もう少し身の丈にあった生産をしてくれと常に思いますねｗ
このメーカーだけは任天堂系も自社流通にしろよと本気で思っちゃいます。
大きなところ理由としてはこんな感じです。
それでも、今回の年末年始商戦はゼルダ以外はそれほど期待はずれなタイトルも無かったように思います。
本体の需要も当初考えていた感じとそれほどかけ離れてなく、非常に在庫管理が楽でしたね。
当店のゼルダの在庫もかなり減りましたし、それなりに毎週売れているので安心です。
だらだらと長い記事にお付合いいただきありがとうございました。
それでは、また。
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