コンサルは会社の害毒である①後編~ソウルメイトの思想 | 進撃の庶民 ~反新自由主義・反グローバリズム

本日はソウルメイト様の寄稿コラムをお送り致します!

今回はコンサルは会社の害毒である①~ソウルメイトの思想の後編となります。

 

MBAを取得した人は経営を知り尽くしているのかと思っていたら・・・。

 

それでは皆様もじっくりとご覧ください!

 

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『コンサルは会社の害毒である①』~ソウルメイト様

 

 

 

「コンサルは筆記具。社員が考える」

そしてコンサルが不要であるとする第三の理由は、経営コンサルがあなたの成長を、企業にいる社員の成長を阻害するからである。

現代では、あなたの成長を促しつつビジネスを破壊する危険のない、より良い技法が存在する。以前ならコンサルにしか出来なかった芸当は、既に企業内で可能である。実務的な問題からコンサルと同じようにファクト分析を活かし、戦略を駆使することは現代ではもう難しくない。そのためには専門の調査業務を部分的に補填(ほてん)する必要はあるが、一部の作業さえ外部に代行させればあとは自分たちで進めたほうが望ましく、そのほうが上手く行くことを説明しようと思う。つまり、何もかも自分たちで出来る訳ではないが、だからといって旧来の経営コンサルに全てを依存する必要はない。ましてや、経営コンサルに主導権を渡す理由など、どこにもない。堂々とコンサルから主導権を取り戻すべきだ。それがあなたの成長を促し、企業を活性化する、最良の解決策である。

事業の世界では、企業にいるクライアントの経営チームが成長しなければ、意味がない。欧米企業がどうかは知らないが、少なくとも日本ではそれが社員に期待されている最終的な能力であろう。コンサルはクライアントの側で経営者が育成され、経営チームが活躍する基礎を作るために資するべきであって、仮にそれが部分的であろうとも、その経営の代行は出来ないのだ。特に思想的に個別企業のクセが強い日本企業の経営を上手く代行出来る経営コンサルは、どうせ最初から存在しない、意思決定は企業内部の社員がやるべきであり、その経営なコンサルは口を出すべきではないし、口を出すのは技術的にも難しい。

意思決定を下すだけではなく、時に様子を見る、試してみる、少し失敗して軌道修正する、時に雑音を遮断して見て見ぬフリをすることも含めて、これらは全て経営能力である。しかし、経営コンサルはこういった曖昧な思考や難しい状況判断を、順当にこなす能力を有していない。コンサルに経営の代行は出来ないのだから出過ぎた決定に関与すべきではなく、外部者はクライアントの内部にある経営能力を地味にサポートすれば良いに過ぎない。すなわち、コンサルは調査を通じて「見える化」までを手伝う程度の地味な存在であり、「コンサルは筆記具。社員が考える」という本来の役割を徹底したほうが良いと本書は主張している。

わたしが思うに、経営コンサルはほとんど必要のない代物だが、あなたの活躍は絶対に必要なのだから、それが正しい選択である。そして日本という経営コンサルの実質価値が計測できる世界唯一の市場であるからこそ、新しい潮流として経営コンサルから主導権を取り戻す世界初のフィールドであって欲しいと願う。つまるところ、外から来たカネ儲け目当てだけの医者に、むやみに口を差し挟ませるべきではない。企業はその当事者が経営するのが、一番良いに決まっているのである。

成長すべきはコンサルではなく、あなたのほうである。カネ儲けすべきはコンサルではなく、クライアントの側だ。成功し、達成感を得るべきなのも、さらに同様である。本書を参考にしつつ、堂々とその王道を実践して頂きたいと思う。──

同書は、アメリカの有名大学でMBAを取得した経営コンサルタントの正味の実力と、その限界をあらわにするもので、経営コンサルタントのような実体の伴わない虚業によって大金をせしめる企業のあり方やそれを許す社会がろくなものではないことを明らかにするものであります。次回、本書の内容をご紹介したいと思いますので、ご覧になっていただければ、幸甚です。

 

(了)

 

   

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