女劇版「人魚姫」全8公演、無事に終演しました。

観に来て下さった方々、作品に関わって下さった方々、応援して下さった方々、誠にありがとうございました!!!

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何から書いたらいいのか分からないんですが、本当に貴重な経験をさせて頂き、感謝しています。絶対に忘れないと思います。

東京でお芝居の初舞台が、宇治川まさなりさん演出の「DOG'S」という作品でした。とにかく自信が無かった私は必死に一生懸命にがむしゃらに取り組んでいた事を思い出しました。

それから何度か宇治川さんの演出の作品に出演させて頂き、今回は久しぶりに人魚姫の出演が決まりました。初めて舞台に立った時の事を鮮明に思い出しました。ダメ出しされた事とか、その時感じた事も鮮明に思い出しました。あれから8年経った今も、こうやって舞台に立てている事が私の中では奇跡の様な事で、本当に感謝しています。皆さんの応援と素敵なご縁が繋げて下さったお陰だと思います。本当に。本当にありがとうございます。

今回は、初舞台のキャストも居て、若い座組み、全員女性、私はシングルキャストでの出演で、本当に沢山の不安がありました。沢山の困難がある中、全員で乗り越える事が出来ました。ひとりひとり本当に色んな課題がありました。それに誰1人逃げる事なく、正面から立ち向かう女性の強さを毎日感じていました。

女劇版「人魚姫」は、リーダー、副リーダー、演出部、稽古場担当、歌担当、小道具部、衣装部、全キャストが各セクションに分かれて、取り組んでいました。稽古以外の時間は、それぞれのセクションの仕事が沢山あって、例えば小道具を探しに行ったり、モノを作ったり、劇場での舞台セット作りも舞台バラシも、客席作りも、受付や客席掃除など、本当に色んな事をスタッフの方々とキャストで協力しながら本番に立っていました。だからこそ、一つの舞台にどれだけの方々が関わっていて、陰で支えて下さっている方々が沢山いること。その方々のお陰で舞台に立つことが出来ている事に改めて感謝の気持ちが溢れました。

体力や精神的にもギリギリのところで、とにかく私は自分のことは後回しで、相手役の為に、人の為にどれだけ自分に出来ることがあるのかを毎日毎日考えて、必死に取り組みました。まだまだ足りなかった事も沢山あったと思いますが、相手に寄り添う事で、得られる事は本当に沢山ありました。リーダーとして、みんなをまとめる為に、率先して声を出して、時には厳しく言う事もありましたが、みんな文句を言う事なく、私に寄り添ってくれる事も沢山ありました。本当にみんなには、感謝してます。

そんな中、お芝居が上手い下手や、技術はもちろん大切な事だけど、そうじゃなくて、どれだけ相手を思いやる事が出来るか、自分が本当に本気でがむしゃらに取り組む事がどんなに大切な事なのかを学ぶ事が出来ました。

私に足りないことは、沢山沢山あって、その一つ一つに向き合いました。今の自分に何が出来るのか、どうしたら乗り越えられるのかを必死に考えました。そして、人を動かすことが出来る存在になる為には、まずは自分が行動する事が大切だと思い行動もしました。沢山考えて悩む事もありましたが、何もかもが全て大切な私に必要な経験でした。

芝居面も、自分のやりやすい所でお芝居するんじゃなくて、無理をして自分にない所を引き出す。リアルに感じた事を大切に、嘘つく事なくセリフを言える様に心掛けました。

男になりきるのは、並大抵のことでは無かったです。だけど男として、色んな事を考える事が新鮮で楽しかったです。私が演じたジークフリートは、主人公のマルドロールが好きになってしまう様な、説得力あるカッコよくて素敵な男でないといけない。その為にはどうしたらいいのか、声のトーンや、仕草や歩き方や座り方など、本当に研究の日々でした。そんな中、女性が演じる男性といった面で、美しい男性を目指しました。そして、私だったらこんな男性が好きだなと感じる事を練りこみました。笑笑。

とても貴重な舞台でした。
本当に本当にありがとうございましたハート

またどこかでお会い出来る日を楽しみに、日々精進していきます。ステップアップの為、舞台活動は少しお休みしようと思っています。出演舞台が決まりましたら、またお知らせしますね。