イケメンで「はい、ファクト(事実)。」などのご発言でお馴染みの民進党玉木雄一郎議員の2016年12月のツイートが興味深い。
(引用ツイート内の太字は質問者2)

“来年度予算案のポイントは二つ。歳入面では、新規国債の減額を見せかけるため外為特会の「かくれ借金」に頼っていること。歳出面では利払い費の想定金利を引き下げて国債費を圧縮していること。これは日銀のマイナス金利頼みの実質的財政ファイナンス。歳出歳入両面にわたって粉飾ギリギリの予算編成。”

https://twitter.com/tamakiyuichiro/status/812099530661298176


“平成22年12月、財務省は外為特会の剰余金については当面、保有資産の30%以上を留保すると決めたのに、来年度予算では、1円も留保することなく「全額」一般会計に繰り入れることにしている。約束破りだ。

tamakinet.jp/archives/002/2...【財金委】玉木雄一郎配付資料.pdf”

https://twitter.com/tamakiyuichiro/status/812101117047816192



“外為特会の「かくれ借金」に頼る来年度予算編成は、財務省自らが平成22年12月22日に発表した「外国為替資金特別会計の剰余金の一般会計繰入ルールについて」との整合性を欠く。剰余金を全額一般会計に繰り入れることはやめたのではなかったのか。mof.go.jp/international..."

https://twitter.com/tamakiyuichiro/status/812104706407407618



“予算編成に困ったら主計局が国際局を押し倒して外為特会に手をつける。こんなこと止めさせようとルールを決めたのに約束を反故にして昔ながらの光景が復活。しかし主計局を押し倒して無理な予算編成を強いているのは官邸だ。昔なら自民党内の財政健全論者から声が上がったのに今や誰も何も言わない。”

https://twitter.com/tamakiyuichiro/status/812107789598392331



正直、玉木雄一郎議員が何を仰っているのか分かりません…企業の連結決算なら相殺される、統合政府における日本政府債務(約千兆円)と日銀保有国債(直近は約410兆円)を相殺せずに「借金千兆円!」というのは粉飾決算ということであれば、理解できます。財政クライエンテリズムの罠に落ちた人は言わないと思いますが。


政府の連絡財務諸表の連結範囲については、財務省から回答を得ています。日本政府の財務健全性をアピールのためにも、財政審の基準になくとも、統合政府のバランスシートを公表するよう財務省には要望を伝えました。


"国の財務書類において連結の対象となる法人は、財務大臣の諮問機関である財政制度等審議会において定められた作成基準に基づき、各省庁(主務大臣)から監督を受けるとともに、当該省庁から出資金や補助金等の財政支出を受けている法人とされております。

また、各省庁の監督権限が限定されている場合及び財政支出がない場合等においては、連結対象から除外することができるものとされております。

日本銀行は、日本銀行法により中央銀行としての「独立性」が明確にされており、省庁の監督権限が限定されております。また、政府出資の額も僅少であることからであることから連結をしておりません。このため、ご指摘の粉飾には当たりません。"


 「【財務省回答来た】日本財政健全性の更なるアピールへ向けた質問と要望」

 ⇒ http://amba.to/1R2QXv0



歳入面では増税に頼る前に日本政府(官僚の⁈)内部留保とも言える「政府資産」の活用を進め、税外収入を増やすことは当然では?とも思いました。「借金」(総債務残高)で大騒ぎするクセに世界一の資産を保有する政府ですからね。


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国債問題で重要な「総額と純額の別」「統合政府」を語らずに総債務残高で財政危機を煽る方は、知らないなら勉強不足。知っているなら悪質極まりないですね。
【本】マクロ経済学基礎講義 ⇒ 


また、官僚やメディアは「報道しない自由」を遺憾なく行使しているので外為特会運用益の財源化が報道されたということは、隠された別財源の存在を疑います。例えば平成25年度、同特会にあった約19兆円の資産・負債差額 http://www.mof.go.jp/budget/report/public_finance_fact_sheet/fy2013/specialaccount/6_foreign_exchange_funds.pdf などです。

利払費の想定金利は、そもそもが高めに見積もられ、金利の実績が下回った分が補正予算の財源として利用される「隠れ財源」として使われている疑義があります。国会議員の中で財政に詳しい人材が望まれますね。


書籍《アベノミクスは進化する》 リンク の第6章、浅田統一郎教授の記事 http://www.yomiuri.co.jp/adv/chuo/opinion/20120501.html にある通り、緊縮策が歳入の伸びを抑えてきたことは国民に広く知られるべきことだと思います。

決算ベースで歳出を見ると、 
平成25年度100兆円 
平成26年度 98.8兆円 
平成27年度 98.1兆円と減少傾向です。
名目GDPと税収は増加しましたが消費停滞が続いているのに、です。


緊縮策という病に陥り、国民の経済厚生や生命よりも「ザイセイサイケン」を優先するような代議士が存在するとしたら、国民のエージェントなのか、誰のエージェントなのか?私は分かりません。