これは、よく患者さんにお話をすることなんですが、お風呂を例えにしています。
たとえば、お風呂にお湯を入れます。そして、お風呂の栓も抜いておきましょう。
入ってくるお湯の量と、お風呂から出ていくお湯の量、一緒だったら、お風呂のお湯の水位は、上の絵のように変わらず、また、お湯があふれることもないですよね。
それが、もし、入れるお湯の量を多くしたら、どうでしょうか?どんどんお湯の量は増え、水位が増し、最終的には、水があふれてしまいます。
人間にとって、この状態が、“アトピーや湿疹、かゆみ” だと思ってください。
お湯があふれると困ってしまうので、とりあえず、こぼれないように、塀を作ったしまします。そして、あふれるお湯が止まりました。
コレが、ステロイドやアレルギー薬の役目ですよね。とりあえず、痒みを止めるわけですから。
しかし、よく考えてみてください。肝心の、入ってくるお湯の量が、多い状態のままだったら、せっかくステロイドという塀で、お湯がこぼれないようにしていたのに、いずれかは、また、お湯の水位が増え、あふれる状態になってしまいませんか?
だから、また病院に行って、今度は、強いお薬を塗って、高い塀を作るわけです。そして、症状を止める、また、かゆくなる、お薬を変える、かゆくなる・・・ 繰り返しになるわけです。
多くの方が、これで困ってしまって、お薬塗って寝れない、ステロイドが悪い、どうしていいのかわからない・・・ と悪循環に陥るのです。
でも、よく考えたら、
入ってくるお湯の量 > でていくお湯の量 になっているのが、そもそもの原因だと思いません?
だったら、入ってくるお湯の量 < 出ていくお湯の量 の関係にしていけば、お湯の水位はどんどん、減っていって、塀も自然といらなくなって、元の絵の状態になると思いませんか?
これが、根本治療のイメージです。
逆に、その関係を作らず、一気に塀を取った! そうすると、たまっていた水が一気にこぼれますよね。 これが、脱ステロイドの状態です。一気にあふれ出るから、そりゃ、悪化もするし、ツラいですよね^^;
そうじゃなくて、お薬をやめる前に、まず、お風呂の水位を下げてあげれば、自然と塀はいらなくなる、自然とステロイドがいらなくなる状態が作れます。
人間にとって、入ってくるお湯の代表例は、添加物などの食事、経皮毒などの化学薬品です。そして、出ていくお湯は、汗、お通じ、おしょう水など、人間がもっている解毒力です。
体に入れる食べ物、環境、生活リズムをまず直し、人間が持っている解毒力を高めいき、
入ってくるお湯の量 < 出ていくお湯の量
の関係にしていくことが、根本治療のイメージとなります。
もちろん、この考えに当てはまらないアトピーも存在します。自律神経系のアトピーがそうですよね。でも、基本この考えが必ずベースになります。
ステロイドのお薬に頼るだけじゃなく、カラダの中から変えること、食事を整えること、環境、生活リズムを整えることが、本当に大切になります。
小さな町の薬屋だからこそ、できることがあります。
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