伊坂幸太郎「チルドレン」読みました 様々な仕掛けが楽しい連作短編 | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

チルドレン (講談社文庫)


☆☆☆☆

2004年5月 289p 講談社


○伊坂幸太郎「チルドレン」読みました。


この作品は、ちょっと変わったところがある陣内、まともな鴨居、目の見えない永瀬が織りなす、連作短編です。


伊坂幸太郎らしく無理な発言が現実になったり、あり得ないことが伏線になったり、します。癖も少なく誰にでも楽しめる作品だと思います。以下覚え書きです 0160


「バンク」小説現代2002年4月号
大学生の陣内と鴨居は、閉店間際の銀行に行くのですが、そこで銀行強盗と遭遇し人質となります。同じく人質になっていた永瀬は、鴨居にこの銀行強盗の犯人の予想を語るのでした。。。


「チルドレン」小説現代2002年11月号
武藤は家裁調査官をしており、すこし先輩の陣内から、ときどき突飛もない助言をもらいます。武藤が担当した史郎君を担当したときもそうでした。。。


「レトリーバー」小説現代2003年9月号
陣内はビデオ店員の女性に告白すると言って、外の公園でなぜか永瀬たちを1時間以上待たせます。振られて帰ってきた陣内が発した言葉は、「世界が止まっている」。回りのベンチを見ると、確かに1時間以上前からメンバーが替わっていませんでした。それぞれの人についてなぜそこに留まっているか、推論を始める陣内たちでした。。。


「チルドレンⅡ」小説現代2003年12月号
武藤は家裁調査官の少年係から、離婚調停などをやる家事事件担当になりました。珍しく陣内から飲みに誘われて行った先には、陣内が経過観察をしている少年が働いていました。。。


「イン」小説現代2004年3月号
陣内がアルバイトをしているデパートの屋上にやってきた永瀬たちでしたが、陣内が居る様子はありません。そんな永瀬に、ある女性が話しかけてきました。。。




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