伊坂幸太郎「SOSの猿」読みました 他人のSOSに敏感、猿は幻影か。。。伊坂流「孫悟空」 | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

SOSの猿

☆☆☆+



2009年11月 292p 中央公論社 読売新聞夕刊(H20年」10月3日~H21年7月18日まで連載された同名小説を大幅に加筆修正


○伊坂幸太郎「SOSの猿」読みました。


遠藤二郎は家電製品の営業をやっています。ある時知り合いの辺見のお姉さんの息子、眞人が引きこもり気味なので、一回あってくれと言われます。というのも、遠藤は悪魔祓いのようなことをやっているからです。また、遠藤は人が困っていると気になって仕方ありません。彼は他人のSOSに敏感でした。。。


五十嵐真は、ある株取引で50万円で1株発注するところを1円で50万株発注してしまったある証券会社の調査に入りました。五十嵐はシステムを作った会社の人です。五十嵐はいろいろ原因を追及していきます。そのたびに、孫悟空のような幻影を見るのですが。。。


いつしか二つの話は接点を持って繋がっていきます。。。


ということで、伊坂幸太郎「SOSの猿」読みました。伊坂幸太郎らしい話でした。


初めは全く関係のなさそうな出来事が、風が吹けば桶屋が儲かる的に繋がっていく。こういう話を書かせたら、伊坂幸太郎は面白いですよね、合ってます。久しぶりに伊坂幸太郎を堪能した気分です。でも、これ,、初出が新聞の連載ですので、ちょっとでも読みとばすと、訳がわからなくなるかも。。。9060



追記

著者後書きによると、

下記のマンガと「猿」というテーマで、競作だそうです。

SARU 上 (IKKI COMIX)





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