恩田陸「私の家では何も起こらない」読みました。実は何でも起きる。。。 | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

私の家では何も起こらない


☆☆☆+
2010年1月 199p 株式会社メディアファクトリー ダ・ヴィンチ増刊「幽」vol.3(2005年6月刊)~vol.11(2009年6月刊)に加筆修正。「附記・われらの時代」は書き下ろし


恩田陸「私の家では何も起こらない」読みました。

恩田陸のホラー連作短編です。ある丘の上にある家がモチーフになっており、その家で起きた出来事を振り返るという雰囲気の感じです。どれも、語り部が異なり飽きないです。そして結構怖いです。ある意味、丘の家が主人公かも。何でも書けちゃう恩田陸なんだな、と思いました。以下は覚え書きです。相変わらず、章のタイトル付けが上手です。6190


私の家では何も起こらない
家を買った私に、幽霊屋敷マニアが尋ねてきて根掘り葉掘り聞きます。。。


私は風の音に耳を澄ます
私は地下の瓶置き場から外の気配を伺います。。。


我々は失敗しつつある
我々は幽霊屋敷にやってきました。。。


あたしたちはお互いの影を踏む
あたしたちは姉妹です。。。


僕の可愛いお気に入り
僕はその女子に会うためにこの家にやってきます。。。


奴らが夜に這ってくる
儂は奴らの姿を見たことがある。。。


素敵なあなた
あなたはこの家を紹介されます。。。


俺と彼らと彼女たち
この家を修繕した大工たちの話。。。


私の家へようこそ
この家の今の持ち主が語ります。。。


附記・われらの時代
作者自身の解題のような、まさに附記です。。。




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