村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」第2部「予言する鳥編」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

 

1994年 新潮社

☆☆☆☆

村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」第2部「予言する鳥編」読みました。

第1部 「泥棒かささぎ編」 はこちらです。

  
1984年7月から10月
主人公の岡田亨は、30歳の既婚子供なし、法律事務所に勤めていたが現在は失業中で、出版社に勤める妻のクミコに養ってもらっています。岡田がすることとすれば、家事全般といなくなった猫を探すことと妻の帰りを待つだけ。


そんななか、妻が家に帰ってこなくなりました。そして妻の兄、綿谷ノボルが現れ、妻は離婚したがっている、と岡田に告げます。


納得しない、岡田です。そして、岡田は、猫を探しに行った時に見かけた、人が住んでいない家の庭にある古井戸になぜか入ろうと考えるのでした。それは無意識のうちに、間宮中尉の、戦争中に井戸に閉じこめられたという話が働いていたのかもしれません。


しかし、井戸に入っているうちに何者かに縄ばしごを外されてしまいました・・・


ということで、第2部「予言する鳥編」、読みました。物語がついに動き出しました。このあらすじでは書ききれませんでしたが、霊感を持つ加納マルタ、その妹加納クレタの登場。綿谷ノボルのひどい性格、笠原メイの複雑な心境。。。等々、読み手を飽きさせません。


ストーリーを追うだけでなく、細々とした事象が感性をくすぐる「ねじまき鳥」第2部でした。0128


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