伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー GOLDEN SLUMBERS 」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

ゴールデンスランバー/伊坂 幸太郎
2007年11月 502p 新潮社 書き下ろし作品
☆☆☆☆


伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」読みました。


セキュリティポッドというカメラが張り巡らされた仙台で事件は起こりました。金田貞義首相がパレード中に公衆の面前で、暗殺されたのです。それはラジコンヘリコプターに積まれた爆弾が首相の頭上で爆発したものでした。


犯人を警察はすぐに目星をつけました。犯人の名は青柳雅春、彼は数年前にアイドルを、暴漢から救ったとして、マスコミに騒がれた人物でした。警察はありとあらゆる手を使って、青柳雅春を追いかけます。


一方の青柳雅春は、首相を殺害した覚えなど、全然ありません。でも、明らかに警察に追いかけられます。頼るべき友たちも、警察に情報を傍受されたりして、身動きできません。


絶体絶命のなか、青柳雅春は無実の罪をはらすことができるのか、もしくは逃げ切ることができるのか???


ということで、、「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本 2008年本屋大賞」  に選ばれた伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」読みました。


目に見えないような巨大な権力に追われる青柳雅春は明らかに不利です。後半は一気に読んでしまいました。そして、複線が張り巡らされた、最初の方をまた読み返したりして。。。


青柳雅春は、逃げまどうさなか、大学時代の同じサークル仲間の友人達を思い出します。仲間たちが目に見える形でまた見えない形で彼を支えます。青柳雅春の大学時代の友人関係がこの小説も大きなキーとなります。彼の友達たちがまるで自分の友達のように懐かしく感じました。


伊坂幸太郎の出身大学は東北大、それで舞台が仙台なのかと、勝手に推測しました。でも、京都大学出身で京都を舞台にする森見登美彦より、ちょっとクールな感じです。はじめての伊坂幸太郎でしたが、これから、今後彼の本を読んでみたいと思いました。


追記
題名の由来はビートルズ(THE BEATLES)の実質的な最後のアルバム「ABBEY ROAD」のなかの曲「GOLDEN SLUMBERS」からです(CDだと14曲目)。ラスト近くのメドレーのなかの1曲ですが、メドレーの中でも、バラッドぼく特に印象に残る曲です。大学時代の友人関係の雰囲気をこの曲で伝えたかったかも。久しぶりに、ビートルズのアビーロードを聞いてしまいました(影響されやすいかも)。。。6078


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