失敗すること前提 | ファインドスター社長のブログ

失敗すること前提

うち出身のグループ外の起業家で2月に一回 近況報告とお互いの課題を議論する定例会をしています。

そこで共通して出てくる大きな課題で、
「起業前に思い描いていた計画とは、全然違う方向性になってる」
ということです。

僕も創業時からたくさんの起業家を見てきましたが、計画どおりにいってる人は皆無です。

アドバイスとはおこがましいですが、
「失敗すること前提で、物事を進める」
ことをいつもいいます。

先日もうちの社員の友人で起業したばかりの方とお会いしました。
アパレルをやるとのことで、起業した直後からお店を借りて、内装にもかなりの投資をしていて、残りの金額もかつかつの状態でした。

ただ話しを聞いたのがOPEN直前だったので、自身満々で
「運転資金の確保」のところはを聞いても、あまりささっていませんでした。

後日談を聞くと、結局お店を半年やっても目処がただず、閉店の方向だそうです。
ただお店の場合は現状復帰にも多大なコストがかかるために、閉店も簡単にはままならないようです。


起業人生をある程度長くやっていると、事業は成功することのほうがむしろレアで、ほとんどが失敗し、いくつかがそこそこというのが実感値です。

ただ失敗しないと気づきもないし成長もないので、よく
「致命傷になる失敗をしなければいい」
という話をさせていただきます。

店舗をやるのであれば、一番最初は最低限居抜きで借りて、できれば2年契約ではなく
即退店ができるような契約に、多少家賃が割高でもしたほうがいいでしょう。

オフィスも一緒で、いきなりオフィスを自社で借りるのではなく、間借りを勧めるのも
同じ理由です。(撤退コストの最小化)

いくつかの失敗をこなすことで、大きな成功がある。
だからこそ、最初は失敗すること前提で投資計画を進めることが大事だと、うち出身の起業家たちと話してあらためて思いました。