自己表現に関する権利【コミュニケーション】 | ウェルビーイングのおすそわけ

ウェルビーイングのおすそわけ

心と身体と社会的な“しあわせ”に関する情報メディア
(旧タイトル「カウンセラーからのおすそわけ」)

人を大切にするということは、
相手の権利を尊重すること、
と考えるができます。


これは、
他の人とコミュニテーションする際に、
意識しておきたいことの一つです。


自分の考えを押し付けたり、
逆に卑屈になって
相手に迎合していると、
お互いに気分よく関わるのが
難しくなります。


自分の権利を大切にしつつ、
相手の権利も尊重して関われば
気分の良い人間関係を
持つことができるでしょう。


そのような関わりを持つために、
アサーティブな対応を
学ぶのが役立ちます。


アサーティブな対応とは、
攻撃的だったり、
非主張的だったりするのでなく、
自分も相手も大切にする
自己表現の仕方です。


アサーティブな対応の根底には、
アサーション権と呼ばれる、
自己表現に関する権利があります。


代表的なものは、
次の五つです。


◎私たちは、誰からも尊重され、大切にしてもらう権利がある

◎私たちは誰もが、他人の期待に応えるかどうかなど、
 自分の行動を決め、それを表現し、その結果について責任をもつ権利がある

◎私たちは誰でも過ちをし、それに責任をもつ権利がある

◎私たちには、支払いに見合ったものを得る権利がある

◎私たちには、自己主張をしない権利もある


こうしたアサーション権を理解し、
実際に取り組めば、
争いや抑圧なく
上手に関わることが
出来るでしょう。


私たちは、
誰もが完全ではありません。


ですから互いの補完し合い、
権利を尊重しあって
調整することが必要になります。


気持ちのよい人間関係を得るために、
お互いの権利がを意識して
関わり合いたいものです。

引用文献
『アサーション・トレーニング~さわやかな〈自己表現〉のために』
              平木典子著 日本・精神技術研究所