※ この記事は公開から12年以上経過していることにご留意ください。
2024年1月追記
単一指向性マイクの手作りはカプセル(ユニット)の質が一定レベル以上である場合、基本構造とチューニングによって素晴らしいものになる反面、ハシにも棒にもかからないようなダメマイクにもなる、これをどうするかは製作者だけに与えられた課題であり、マイクロホン・クラフトの面白さでもあります。
これがいとも簡単に出来てしまったらかえって面白くもなんともないし「高い難易度」を攻略して味わってください。
また、ちょっとした意図的チューニングで音が激変する「単一指向性マイク」のクラフトは「楽器造り」と非常によく似ています。
その基本を学びチューニングをマスターしようとしてももはや「適切な本も情報もない」、その事は大きなネックです。
「単一指向性マイク」初めての自作、誤解を含めた失敗率はほぼ100%です。
マイク手作り初体験の方には絶対に無理なジャンルです。
それと同時に、比較できる高水準のマイクがないと不可解な現象から脱出して成功にたどりつく事は困難です。
また無指向性マイクの手作りをきっかけにマイク作りに魅せられた方には大きなハードルがそこカシコに地雷のように散らばっているのを経験されることと思います。
この地雷は踏んでも大丈夫、大いに踏むことが必要でしょう。
避けることのできない独特のノウハウは慣れるしかありません。
この実例集 を思いついたのは、せっかく優秀なUEB-5361を使ったマイクを作ったまでは良いが、結局納得できる完成を見ずあきらめてしまう方が相当数いらっしゃるのがわかったからです、素晴らしい結果となるはずなのに実にもったいなく残念だからです。
「単一指向性マイク(ECM)」の手作りを経験されたなかで、失敗談やご相談のあった皆様の経験に私の分も加えてみました、一つ一つ見ながら「なぜ」を考えてみましょう。
「実例集」ですのでたったこれだけですがかなりのノウハウが詰まっていると思います。
理解いただければ成功への近道になると思います。
【単一指向性コンデンサマイク(ECM)自作での失敗や誤解の実例】
(集計内容は「ShinさんのPA工作室」読者の皆様とShinとの連携によるものです)
(拡大してご覧ください)・・・この拡大は2段階出来ますので大きくしてどうぞ
この内容の通り「無指向性」手作りマイクのノウハウに加えて、さらにまったく別なところに重要ポイントが存在することがハッキリと読み取れると思います。
単一指向性マイククラフトは原理的問題・実装的工夫を今一度自分のモノにされ、一筋縄ではいかない難しさを楽しんでください。
これまでに
Made in東北の優秀なECMカプセルを生産しているフォーリーフ社 のUEB-5361と5261を使用した単一指向性マイクロホンについてこのブログ記事でご紹介してきました。
しかし、同社の製品ライナップ(ECMカプセル)をもう一度良く見直すと14mmφクラスを中心に異次元の名機が眠っているぞ・・・というのがShinさんの直感です、追々ご紹介していきたいと思います。
「単一指向性コンデンサマイク自作のツボ (前編・後編)」もあわせてご参考ください。
http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-10896210475.html
http://ameblo.jp/shin-aiai/entry-10896210475.html
「決して甘くない単一指向性マイク自作」の問題点がかなりお分かりいただけたでしょうか。
一方、キラリと光る「無指向性」の良さも新鮮な感覚で再発見できることでしょう。
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