圧倒的に待たれている | LIVESTOCK STYLE

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風琴工房詩森ろばのブログです。

twitterで喚き散らしているのでアレなんですが、
ここのところ、
ライブ三昧の日々を送っております。


三昧言っても、最近は年間に10本満たないカンジなので、
それほどの回数行ってるワケでもないですね。
それがたまたま前半に集中したと。



今日はそのひとつひとつの感想、とかではないです。
いや。感想も書きたいけれども。


まずは2月。
9mm Parabellum Bulletの
武道館2daysに行きました。
若い若いと思っていた彼らも10周年なんだそうです。
2日間通い詰める気はなかったのですが、
セットリストがまったく被らない、というのを聞きまして
つい両方取っちゃいました。
アルハムの偶数曲のみをやる日と
奇数曲のみをやる日があるのだそうです。
粋。


先行とか終わってから取ったからなのですが、
2日とも2階の後方でした。
武道館の2階なんて初めて行きましたねー。
考えてみたらアリーナしか入ったことなかった。


そしてその2日目は大雪だったんです。
例の記録的大雪ってヤツですね。
もちろん遠いコとか
来られなかったコもいるとは思うんだけど、
モノともせず一万人近いひとが集ってる。
わたし、遅れるとイヤなので、
だいぶ早い時間から会場近くで待機してたんですが、
同じように考えたひとたちであたり中の喫茶店は満員。


で。圧巻ですね。
2階から見る武道館は、
オウディエンスの反応込みでライブなのね。
始まった瞬間、圧巻でした。
パワーが駆け上ってくるの。
うおぉぉぉーって。
待ってたーって。


そして、だいたいにしてわたし、
トラブル含みの天候だとしても、
こんなに早々会場行くなんてない。
ぜったいない。


さらには、ライブ終わって出てくると大雪。
周りのコ。
携帯取り出して
「うわー××線、アウトだー。」
とか言ってる割に嬉しそう。
まったく後悔してないカンジ。


そして、3月明けてすぐ、
今度は例のアレに行きました。
人生初ローリング・ストーンズ。
わたしはビートルズ派だったので、
わたしの世代のひとにありがちなことだと思うんですが、
ストーンズは行ってないんですよね。
こう。操を立てるっていうんですか?
もちろん曲はフツーくらいには知ってますが。
そして、レノンが来たらもちろん行くんだろうけど、
ポールはかんぜんスルーでした。
次もおそらくスルーすると思います。
もちろんレノンは永遠に来ませんケドね。


で。東京ドーム。
すごいねー。熱気。
ミック・ジャガー、若い。化けもの。
キースは対照的にもはや仏像の域。
例の8万円のサイド席に座ってたら、
おそらく
花道出てきた瞬間に拝んじゃったと思うわー。


このチケット代がですね、
なんと18000円。
ポンとカンタンに出せる金額ではないです。
清水の舞台から飛び降りるカンジです。


でもねー。
そこまで超超大ファンとかでないワタシでも
しっかり楽しめるんですよ。
凄いなーって思いました。
行ってよかったなーって。


そしてライブ行くたび思うワケ。
なんだろう。この音楽と演劇の圧倒的な違いは。
圧倒的に待たれている、
もちろん待っている。
この感覚。


演劇でこういう客席って、
アイドル出てます、みたいな舞台以外だと、
自由劇場の「上海バンスキング」の最終公演とかくらい。


と。ここまで書いて。
あ。でも。
終わった瞬間の拍手って、演劇のほうが凄いかも、
って思いました。
音楽ももちろんあるけど、
基本、パフォーマンス中に発散できるからね。
演劇は、耐えて耐えて、
最後にワーッと来る。


とはいえ。


こういう客席は作りたいよね。
と思うんですよ。
ライブ行くたびに。
誰に頼まれたわけでもなく、
観たいと思ったひとだけで埋まる客席。
その熱気。


もちろん音楽と演劇は求められ方が違うからね。
すっかり同じってコトにはなりませんが、
でもうちだけってコトではなくて、
演劇シーンってものがね。
もう少し望まれるものであってほしいよね。


と思ったんですよ。
雪の武道館で。
そしていちまんはっせんえんの東京ドームで。